広島市安佐北区にある動物園では、絶滅の恐れがあるマルミミゾウの雌のメイが8月5日に赤ちゃんを出産しました。マルミミゾウはアフリカの森林地帯に生息し、耳はやや小さく丸みを帯び、体格もサバンナゾウに比べて小さいのが特徴。密猟や開発などで絶滅の恐れがあるそうです
国内でマルミミゾウを飼育しているのは安佐動物公園だけで、出産は国内初だそうです
赤ちゃんゾウ(雄)と母親のメイ(推定26歳)の一般公開が9月17から開始されました。お母さんと一緒に屋外の運動場で母親の回りで遊ぶ姿に、来園者から「かわいい」の歓声があがります。誕生してほぼ2か月、思ったいたより小さく見えます
赤ちゃんゾウはお母さんを追いかけて走ったり、鼻先で小枝をころがしたりと軽快に動き回っていました。一般公開は当面、休園日(毎週木曜日)以外の午後1時30分から1時間です。小象との対面はわずかな時間ですが、一目赤ちゃん象を見ようと連日多くの来園者が訪れるそうで長蛇の列ができています
ゾウ舎横の壁には、原寸大のアフリカゾウが描かれています
安佐動物公園は昭和46年に開園し、約25万6000平方mの広大な園内にはアフリカ産とアジア産の動物を中心に約160種1,700点の動物が自然に近い環境で飼育されており西日本最大級の動物園。正門をくぐると巨大なヒヒ山が見えてきます
展望広場には自動販売機や遊具があります
ライノテラスには、クロサイやアフリカ水牛がいます。クロサイは当公園で飼育されていた「ハナ(2018年死亡。その当時は世界最高齢)」のクロサイの子供だそうです
アムールトラ、アムールヒョウ、ライオンなどは、狭い檻の中ではなく広々とした宿舎の中で行動している姿をガラス越しに間近で観察できます
ライオンは現在雄1棟、雌2頭で3頭のライオンが飼育されています。まだ日中は、夏日が続き活動も鈍いようです
サバンナテラスにはアミメキリンやシマウマ、ダチョウなどが飼育されています。園内で誕生したアミメキリンもこの仲間のなかにいるのでしょうか?
ヒツジ、ヤギ、ブタなどと来園者が直接触れ合いができるピーチくぱーちくのわくわく広場。ほかにクジャクやポニー、ウサギ、インコなどいます
気持ちよさそうに泳いでいるのはフンボルトペンギン。新しく今年の4月に3羽のペンギンが仲間入りしたそうです
雌のマンドリル(アサマル)。隣り合わせの宿舎にいるシンゴ(雄)は繁殖のため豊橋総合動植物公園からやってきたそうです
大きな体で、ずんぐりした体型のマレーバクも森林の開発などによって個体数が減少している絶滅危惧種です
「クマ出没」と連日のように報道されているツキノワグマ。当園にも今年、野生のクマが出没したため園内の一部を閉鎖したと報道されているのを聞いたように思いますます
園内にゴリラはいないそうなのですが・・・・・すでに亡くなったニシゴリラの剥製かな? ゴリラとの撮影スポット。園内にはこれらのほかに動物や鳥類、甲殻類、爬虫類なさまざまな野生の生き物が展示されています。ピクニック広場や食堂、軽食喫茶や休憩施設もありゆっくりと観察でき散策も楽しめます (2025年10月5日)