54 柳川観光 Ⅱ (柳川市)

福岡柳川雛祭り2023 さげもんめぐりⅡ

「水郷の郷」として知られる柳川には、江戸時代から続く伝統行事があります。女の子が生まれたお祝いに「初節句」に子供の無事な成長を願って雛壇の周りに色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝う風習があります。毎年2月11日から~4月3日まで町は「さげもん」で彩られます。今日(3月26日)は、稚児衣装の女児達がどんこ舟に乗り込みお堀をパレードするさげもんめぐりの見どころの一つ「おひな様水上パレード」が行われる予定でしたが、天候のため(小雨)中止となりました。残念ですが「水上パレード」の出発点となる水天宮までひなもんめぐりを楽しむことにします

旧戸島家住宅は江戸時代後期建築の侍屋敷で、旧柳川藩士の吉田兼儔が隠居後の住処として庭園と共に建築した葦葺き2階建ての邸宅です。福岡県の文化財に指定され、後には庭園も国の名勝となっています 観覧料(¥100)



掘割から水を引いた庭園の池は、天候によって水位が変わってくるそうです。先ほどまで降っていた雨で水かさが増しているようにも見えます

おひな様水上パレードのスタートとなる沖端水天宮。水天宮横の掘割で毎年5月3日~5月5日には夏場の水難除けを祈願する大祭が行われ、露店が立ち並び県内外から観光客が訪れるそうです

柳川の名物料理と言えば「うなぎ」。うなぎのせいろ蒸しの専門店が堀の傍には何店か建ち並んでいます。なのでも人気なのが「若松屋」



うなぎせいろ蒸し(¥3,600)タレは見た目ほど味は濃いくなく、味付けされたご飯ももっちりふわふわで、鰻もふっくら甘めのタレで美味しかったです。混雑していたので2時頃再度お邪魔しましたが、店内で30分待ちました

せいろ蒸しを食べやすくした「うなむすび」。お土産に持ち帰ろうとふらっとして再び寄ってみたのですが完売していました

沖端にあり門前は川下り舟の発着場やお土産物屋、飲食店が並びメインストリートのようです。藁葺き屋根の山門が目をひく西福寺



柳川の名産品や「さげもん」が常設展示してある柳川市観光案内所

水天宮より徒歩5分、江戸時代を通じて柳川藩11万石を治めた大名立花家の御屋敷、柳川藩主立花邸 御花があります。現在は7,000坪におよぶ敷地すべてが国指定名勝に指定されており料亭、ホテル、資料館などが点在しています。鑑賞式の庭園「松濤園」と素晴らしいさげもん飾りが鑑賞できます

木造2階建ての美しい西洋館は当時は要人たちを迎える園遊会が催されていたそうで、明治の面影を今に伝える情緒溢れるエキゾチックな建物です

2階の 庭を臨む100畳の大広間から眺めた庭園・松濤園。近代和風庭園で池を中心に、周囲に280本もの黒松を配し、2つの島と多数の岩島が浮かぶ池にはカモが泳いでいます。華やかな庭で100年前の姿のまま残されています(観覧料料は、松濤園、さげもん鑑賞,、立花家資料館を含む ¥1,000)

洋館2階で結婚式を挙げ、大広間で披露宴が行われるようです。今日も披露宴があり、大広間からの「松濤園」を眺めることはできませんでした



窓際にはずらーっとさげもんが吊るされ、部屋いっぱいに所狭しと雛段が飾れ天井からは吊るされたさげもんが降ってくるように飾ってあり、その数に圧倒されます




ひな祭りの期間中だけでなく、さげもんは一部飾られているそうななですが、これだけの数が集まれば圧巻で、見とれてしまいます

春の訪れを心待ちにしていた喜びが伝わるほど素敵で可愛く癒されます。次々に鑑賞される方が来られています。どなたも思わず「すごーい」を連発です



大小さまざまな「柳川まり」やさげもんは、柳川観光のおみやげ品として販売されています。「立花資料館」の館内には、歴代藩主の甲冑や刀、茶道具、江戸時代から受け継がれた雛人形など立花家の歴史を彩る大名道具の数々が展示されています(館内は撮影NGです)  (2023年3月26日)