錦帯橋を渡ると岩国藩主吉川家の居城跡を公園にした吉香公園があります。公園内には2ヶ所の菖蒲園があり、6月初旬から中旬には、2ヶ所合わせて140種類、11万本もの色とりどりの花菖蒲が咲き見頃を迎えます。公園の内堀を菖蒲園にした「吉香花菖蒲園」、日本庭園近くにある「城山花菖蒲園」の咲き誇る菖蒲を見に出掛けました
日本庭園の下にある 城山菖蒲園 には、90品種約1万本のハナショウブがありちょうど見頃を迎えています。楕円や円形に区切られた池の中に花菖蒲が咲き、その間に木道が通っています。池の周りにはアジサイやさつきが植えてあり和の風情が感じられる菖蒲園です
本数は少ないのですが、品種が多いせいかいろいろなハナショウブを楽しめます。八重咲のような豪華な種類もあります
江戸時代に育成、栽培されてきた江戸系品種で、花びらがやや垂れたかんじに咲く蛇の目傘。淡いブルーに目立つ青紫色の筋の入った優しい雰囲気の菖蒲です
木道からはハナショウブを至近距離から楽しむことができ、その先には東屋のような休憩所があり、ゆったりと鑑賞できます
アジサイの満開はもう少し先のようです
こちらは 吉香菖蒲園 。50品種約10万本のハナショウブが掘割を埋め尽くすように綺麗に整列して咲いています。ショウブの開花に合わせて開催される「錦帯橋花菖蒲まつり」は昨年に続き今年も中止となりました
堀の周りに遊歩道があり、そこから眺めながら一周します。毎年一部は株が植え変えられるので一面見頃とはなりませんが、見事で見応え充分です
毎年多くの観光客が訪れています。自由に見ることができ、見学は無料です
花菖蒲の原産地は日本で、江戸時代に流行した花であり、各地の武士階級によって様々な品種が作り出されたようです。美しい紫色をした鳳山は上品で気品のある艶やかなハナショウブです
城山の頂上に建つ岩国城からは、錦川に架かる錦帯橋や吉香公園を見渡せます (2022年6月6日)