呉散策!

呉市は広島県の南西部に位置し、瀬戸内海に面した気候穏和で 自然に恵まれた臨海都市であり、戦艦「大和」を建造した東洋一の軍港。護衛艦隊、潜水艦隊や練習艦などが所属する海上自衛隊呉基地は海上自衛隊の拠点にもなっている

音戸の瀬戸
音戸の瀬戸とは本州(警固屋)と 倉橋島(音戸町)の間に存在する海峡のことでその幅はわずか90mほどの海峡で、その狭い海域を一日に約700隻もの船舶が行き交う。この航路は日宋貿易のため平清盛が開削したといわれている

音戸大橋の手前には高烏台公園や温泉施設があり、この辺りを音戸の瀬戸公園と呼び、平清盛が海峡の開削工事が間に合うよう、清盛は夕日を扇であおいで天に戻したという伝説の残る名勝地で桜とつつじの名所でもあります

一番高い所にある高烏台公園からは 「音戸大橋」と「第二音戸大橋」の2本の真紅橋がマッチした景観が広がり、造船所などが見えます(この日は雨のためかすんでいます)

旧高烏砲台兵舎跡                   平清盛が日没の方向に扇を向けて 立つ姿の2.7mの銅像「日招像]

左:音戸大橋(幅90mの音戸の瀬戸に架かる主橋梁長172mの真紅の橋)右:第二音戸大橋(日招き大橋の愛称で親しまれている)

ヤマトミュ‐ジアム(呉市海事歴史科学館)
館内には明治以降の日本の近代化の歴史そのもの である「の歴史」と、その近代化の礎となった造船、製鋼を始めとした各種の「科学 技術」を紹介。実験工作室やライブラリー、ミュージアムショップなどもあります

  • ヤマトミュ-ジアム入口

  • 後方に見えるのは鉄のくじら館

1Fに展示されている10分の1の戦艦「大和」

2Fには本物のゼロ戦・人間魚雷「回転」・特殊潜航艇「海龍」も大型資料展示室にて見ることが出来ます

体感を通して紹介する展示室があり、家族そろって学べる施設もあります

展望テラスからは「大和」を建造したドック跡が見えます。芝生広場やシーサイドカフェなどが点在

てつのくじら館(呉市海事歴史科学館)
日本で初めて、実物の巨大潜水艦を陸上展示する博物館で「潜水艦の発展と現況」や「掃海艇の戦績と活躍」などに関する歴史的な資料を通して、海上自衛隊の歴史などを紹介

艦内には、艦長室や士官室などの艦内生活の一部が再現されています。中でも操縦室はすごく複雑な構造になっていて迫力満点です

日招きの里
観光窓口として呉の魅力をご紹介している施設。名産の数々を販売! 呉ハイカラ食堂でここならではの海自カレーをいただきました

旧海軍 は洋上でも曜日の感覚を失わないよう、週末にカレーを食べる伝統があったと言われ、その為か市内には海自カレーを提供する店が数多くあります

入船山記念館
呉市の歴史的記念物、資料などの保存、展示を目的として開設された建物であり、呉の町の中でも呉の歴史を知るためには欠かせない場所です

東郷平八郎が呉に在任していた時に住んでいた家の離れ座敷跡や、 旧呉海軍工廠(こうしょう)塔時計、旧高烏台火薬庫などを見ることができます

   郷土館 長官関係の資料が展示    旧呉鎮守司令長官官舎 地震で建物は崩壊したため、その廃材の一部を利用して建て替えられました

歴史民俗資料館 金唐紙のコレクションを展示

洋館部の壁や天井に張られている金唐紙は、日本に数ヶ所しか現存しない大変貴重なもので、とても優雅で絢爛豪華です

旧呉鎮守司令長官官舎
木造平屋建てで洋館部と和館部からなっていて,当時の様子をしのぶをことができます

入船山公園ははゆるやかな丘陵地でその一帯は、鎮守の森として昔からの自然林の景観をそのまま残してあり、呉市民の花「椿」などの花が繁茂していて、呉の歴史が見えてくるシンボル的な所で静かで美しい場所です(2015年は8月30日)