光市南東部に位置する光市室積半島は天然記念物の峨嵋山樹林などの豊かな自然と、寺院や旧跡に恵まれた落ち着いた雰囲気のする静かな内海の景勝地で、江戸時代には北前船が寄港し瀬戸内海で有数の港町として栄えました。かっての風情を味わえる古い町並みが今も残っています
木造建ての古い民家が残っている 海商通リ 木造の旅籠旅館を改装した海商館の名物は石焼き焼きそば。他にも小鍋料理などを提供するお食事処
海商通りの中ほどには古民家風の飲食店 「ささ乃や」 があります。ぞうすいが人気のお店で、希望すれば無料で室積の観光ボランティアガイドもしていただけます
店内には所狭しと雑貨が並んでいます。奥が飲食スペースになっていてお座敷とテーブル席があります
ランチぞうすい(\1,000) 豆腐と桜をかたどったカマボコが入った春らしいぞうすいに小鉢、漬物、わらび餅がセットになっています。盛り付けも綺麗であっさりした味付けで美味しかったです
専光寺 長州藩、海路通行の幕府役人など貴賓の接待所に使った寺
光ふるさと郷土館 交易に活躍した北前船の大型模型や船箪笥などの廻船関係資料等を展示
海に面したみたらい通リには みたらい公園 があります。公園内には郷土が生んだ詩人礒永秀雄、丸岡忠雄の詩碑、漂泊の詩人種田山頭火の句碑があります。 燈籠堂は、平成3年に復元されたものです
湾内を囲むようにそびえる山は標高117mの 峨媚(がび)山 中国四川省の峨眉山に似ているところから命名されたといわれています。普賢寺の参道に建つ常夜灯
普賢寺 通リを抜けたところに建つ臨済宗の寺院で1006年創建。安置してある普賢菩薩は延命の仏,海の守護仏として信仰を集めています。雄大で歴史の重みを感じる見事な仁王門が建っています
海からの長い参道の先にはたいこ橋があり、その先に1788年再建された普賢堂があります。拝殿、朱塗りの建物が本堂、性空上人像と薬師如来像を安置している開山堂と続きます
半島に突き出た象鼻ケ岬を上から見るために峨媚山に登ってみることにしました。杵崎神社と書いてある石の鳥居があります。ここから石段を登りつめること10分ほど神社に到着
杵崎神社 象鼻ヶ岬へ行く途中にあり風の神を祀る神社
道を間違えたらしく歩けど歩けど半島を360°見渡せるスポットにはたどり着けません。仕方なく下山することに・・・・大峰峠に戻り多賀神社傍の展望台より象鼻ケ崎を望む。半島から突き出た岬の形を見て納得しました。眼下の海岸にはクサフグが産卵に訪れそうです。展望台の傍らに「筆懸けの松」あり。昔、狩野法眼正信がこの地に来て、ここから南に見える室積湾や象鼻ケ崎・峨嵋山などの美しい景色を描こうとしたが、あまりの美しさに「我が筆及ばず」と嘆き松に筆を立てかけて去ったとの解説板がありました...
帰り道一足早い春の華やかな景色に出会いました。毎日暗いニュースの今日この頃、早くコロナウイルスが収まり明るく楽しい季節が来るといいですね (2020年3月22日)