沖 家 室 島 (2018年9月1日)
周防大島の属島。沖家室島本土へは周防大島町屋代島から沖家室橋で繋がっている。昔は瀬戸内海の要所としてにぎわい、 萩藩の番所・船蔵などが置かれていたとか。 いまは、タイ漁のさかんな、 静かな漁村です
なぎさ水族館から来た道を戻り、片添ヶ浜海水浴場を通過し沖家室島に続く県道60線沿いに咲く五条の千本桜の桜並木を通り抜けると、白い沖家室橋が現れます
昭和58年に完成した全長590mの、白くきれいな橋で沖家室島は、周防大島周辺の離島の中では唯一架橋された島だそうです
沖家室島の名所・ 旧跡の案内図 周囲4キロ、面積0.94平方キロからなる小さな島で、端から端まで歩いても15分とかからないのどかな漁村です。2006年に水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれています
恵比寿神社 沖家室大橋のたもとにある神社で漁民・島民が漁の豊漁と安全を祈願し守り継がれています
御番所跡 江戸時代には交通の要所に番所が設置され、通行人や荷物、船舶などを検査・徴税を行っていたそうです
蛭子神社 島の中ほど海を見渡す小高い丘の上に鎮座し、妻が漁に出た夫の安全祈願をするなど島民の信心が深く、毎年10月に島を挙げ、お祭りがあり御神輿で島中を回ります
漁港 昔から一本釣り漁業を中心とした漁村で停泊している沖家室島の船は、すべて一本釣り用の船です。 明治38年に開局した沖家室島の郵便局のレトロな建物は、移転・統合により2016に取り壊され近代的な建物へと替わっていました
洲崎の集落(左)と本浦の集落(右) 集落は橋に近い洲崎の集落と、本浦の2つの集落があります。漁師町特有の狭い路地に軒を連ねて建つ民家に漁師町の面影が残っています
高札場跡 江戸時代に上の定めた禁制、法令掟書などの公儀を一般に周知させるため町や村の中心地などに設けられるもので今で言う(宮報掲示板)の事で2006年に開島400年を記念して復元したものです
泊清寺 沖家室島の本浦にあり1663年に京都の浄土宗知恩院の直末寺となり、江戸時代には毛利藩主や参勤交代で島に立ち寄る九州諸大名の本陣を勤めていたそうです
沖家室橋の上から眺めた港と島の景色:ほとんどが山で平地はごくわずかです。この小さな島がお盆のころは、普段の人口の10倍以上もの人が帰省するので、その重みで島が沈むほどになることから「盆に沈む島」と言われているそうです (笑い)