No.39

    岩国7町散策(2019年2月24日)  

毛利家の支藩・吉川家13代の城下町岩国地区には、中級武士の屋敷地だった大明小路を城下町の中心とし、その大名小路を本町と呼び、本町は玖珂町、柳井町、米屋町(鍛冶屋町)、 塩町からなり、その裏通りに材木町、魚町、登富町をおいて、400年以上の歴史をもつ商人の街とし、古い町並みが残る7つの町を「岩国7町」と呼んでいます。これらの呼び名は歴史町名で現在は岩国1丁目、2丁目になります。歴史的な風情が残る城下町は基盤の目のようになっています

大名小路 錦帯橋に続く大名小路は岩国城下の大手通りであり、昔は武家屋敷ばかりの侍町でしたが現在は商店街になっています

  • 半月庵 おはんの宿

  • 緑の里 岩国の郷土料理を提供

  • 三原家 風情が残る元祖岩国寿司の宿

  • レトロな外観の西中国信用金庫


玖珂町 現在の山口県玖珂町(山陽道の宿場町として栄えた玖珂市)からの商人がすみ移った町

本家松がね 国の登録有形文化財の國安家住宅を地域の資産として活かすため観光施設として2017年にオープンしました。岩国市内の観光情報などを紹介したり、地酒や岩国寿司などを100円〜250円で試食、試飲ができるコーナーもあります

昭和堂 老舗の和・洋菓子店  しっとりと焼かれたパイ生地の中にはシャキシャキ感が残った甘酸っぱいりんごがたっぷりと詰まったアップルパイは人気商品です。1ピース238円

  • 岩国子ども劇場

  • 地域の交流の場・寺小屋


柳井町 玖珂町同様港町として栄えた、現在の山口県柳井市からの商人がすみ移った町

左:米屋町 鍛冶屋町とも言います。 当初は米を取り扱う人が多くこの名が付いたそうです。右:塩町 名前の由来通り塩屋が多く住んでいたそうです

材木町 玖珂町、柳井町、米屋町、塩町の通りの裏手にあるのは材木町、魚町、登豊町(とうふ)。食べ物系の町名が多いような気がします


魚町 120年前に建てられた 商家は漬物の老舗「うまもん本社」。添加物は使わず伝統の乳酸菌発酵技術でお漬物を作っているそうです

魚町の名残を残す仕出し屋さん「魚新」

登富町 豆腐屋さんが多く住んでいたそうです。(下)登富横町の明覚寺


7町以外にも土手町、琵琶町など歴史町名の案内板を見つけることができます。扇町通には真光寺、法真寺、本能寺、瑞相寺などの寺社が建ち並んでいます

錦帯橋界隈を観光する多くの方は、錦帯橋を渡り名物のアイスクリームを食べ、吉香公園を散策し岩国城へのロープウエイ乗り場に向かう、これが定番の観光コースなので岩国7町をのんびり散策することはないと思います。歩いてみると趣がありしっとりとした城下町を味わえると思います。歴史町名の案内板を探しながら新しい発見を楽しめるのでは・・・