広島県中南部の瀬戸内海沿岸の都市。古くは平安時代、京都下鴨神社の荘園として栄えた歴史から「安芸の小京都」と呼ばれている竹原市。江戸時代から製塩と酒造で栄えた町。現在も町の中心の本通りを中心に、その面影を残す商家や屋敷、造り酒屋、寺が連なり、白壁と格子の美しい町並みが保存されています。その町並み保存地区をてくてく歩いてみました。この地区は2000年に「都市景観100選」に選出されています
板屋小路 以前は盛り場の雰囲気で賑わう町でした
本通リ ゆるやかにカーブし、町の中心となる通リ 大小路 長屋門の格子や漆喰壁など往時の面影が残る
古くからの水路が通る中ノ小路、奥行きの深い町家の蔵が残る小路など雰囲気の様々な小路が残っていて、その当時の暮らしぶりをうかがうことが出来ます
旧笠井邸 浜主の家として1872(明治5) 年に建設された。雛めぐりが保存地区一帯で開催れていました
地蔵堂 大火により焼失しましたがその後再建される。現在の建物は昭和2年に建築されたもので、塩浜の守護として信仰されていました
長生寺 小早川隆景寄進の真言宗の寺。裏山にミニ八十八ヵ所霊場が あり、20分足らずで一巡できる
カフェ 青 本通りの入口近くにあるカフェで昼食。町並み保存地区内にあり、古い蔵を改装した建物で、中はカウンター席もあり落着いて食事が出来ます。青ランチ \1.080 スープ、デザート、飲み物付き
竹鶴酒造 NHK朝の連ドラ「マッサン」こと竹鶴政孝の生家
松坂邸 唐破風の流れるような屋根が華麗な商家の邸宅
初代郵便局跡
明治4年(1871年)、この地に書状収集箱(ポスト)が設置されました。創業当時と同形の郵便ポストが置かれ、現在も取り集めを行っているそうです
西方寺
郵便局跡の横の長い石段の上にある浄土宗の寺。境内にある守護堂には木造十一面観音菩薩立像が、又、享保の歌人道工彦文の歌碑などがあります
普明閣
西方寺の観音堂。京都の清水寺を模して宝暦8年(1758)に建てたといわれています。特異な屋根形式と優れた細部意匠を持ち、竹原市の景観の中心となる重要な建築。この境内からは、古い竹原の町が一望できます
町並保存センター 竹原市の観光案内。見どころやお土産などの紹介
修景広場 竹で編んだスカイツリーが立っています
歴史民俗資料館 江戸時代の「竹原書院」跡に建てられた洋館に、竹原市の歴史や塩田関係の資料を展示。となりの広場には政孝とリタの像があります
おかかえ地蔵 お地蔵さんを抱えながら願い事を唱える。思ったより軽いと願い事が叶うらしい?
頼惟清旧宅 頼山陽の祖父の旧宅 ・ 江戸時代の商家。安永4年(1775)頃の建築
胡堂 大林宜彦監督「時をかける少女」に登場
照蓮寺 小早川氏代々の子弟の学問所。頼三兄弟をはじめ優れた文人を多く輩出
茶房ゆかり 趣のあるカフェを発見!古民家をモダンに改装した店内には囲炉裏のある畳の部屋と大きなテーブルがあり、店内に置かれている調度品もお洒落です。2階には、バランス良く雛人形の数々を展示
いっぷく 昭和の映画ポスターや竹原を訪れた有名人の写真やサインが飾ってある
ほり川 築200年を超える醤油蔵を一部改装して営業している広島風お好み焼きの店
イル・トラゲット イタリアン料理の店。ランチ時は要予約が必要だそうです
竹楽
竹トンボなど昔懐かしい竹の玩具を販売
まちなみ竹工房
竹細工づくりを体験することができる
夢工房
店内はオーナーさん手づくりのお洒落な商品がいっぱい
光本邸 江戸時代に建てられた「復古館」の離れ座敷。屋敷内には今井政之 陶芸の館を2002年4月オープン
春風館 頼山陽の叔父、頼春風の家です。長屋門と玄関構えをもつ武家屋敷風の建物
酒造交流館 江戸時代末期に建てられた酒蔵の一角を改造し、酒粕化粧石けん、小物、その他、食関連の商品、竹に因んだ商品や自社ブランド(藤井酒造)の新酒などを販売。蔵の中はほんのりと甘いお酒の香りがします
旧佐倉邸 幻想的な竹の灯りとともに、七段飾りが3セット豪華に飾られていました
旧家に代々伝わるものから昭和の懐かしい時代のものまでの雛人形が24ヶ所に展示されています
頼山陽銅像 竹原を発祥とする頼一門から出た歴史家
森川邸 竹原塩田の一番浜跡地に建てられた豪邸。竹原の繁栄のもととなった塩田の作業風景を展示しています
竹原市は「マッサン」や聖地巡礼スポットとして、人気の高いアニメ「たまゆら}の舞台となった所です。塩田で栄えた当時の家並みが、よく保存されていて棒瓦葺き、格子窓をもつ屋敷が軒を連ねる古い町並が落ち着いた風情を漂わしています。懐かしさを感じる町並に、もう一度会いに行きたくなるそんな場所になりそうです (2016年3月20日)