宇野千代生家 紅葉の頃

代表作に「おはん」や「生きて行く私」などを執筆した岩国市出身の「宇野 千代」さんの生家は岩国市川西にあります。生家の庭に植えられた100本ほどののモミジが紅葉の時期になると濃い赤や黄色に染まり、訪れる人を楽しませています。毎年11月には「もみじ茶会」が開かれ、野だての抹茶と千代さんの好物だったいが餅でもてなします

明治期の建物で、1974年に宇野千代さん自身によりほぼ昔のままに修復され、平成14年5月から一般に開放され見学できるようになりました。国の登録有形文化財に指定されています。観覧料は高校生以上 310円小中学生 100円


約300坪ある敷地内の広い庭は、千代さんが好きだったモミジや桜、苔で彩られる日本庭園で、多数のもみじが植えられ紅葉に時期はとても美しい。また自身の小説「薄墨の桜」の由来となった薄墨桜の木が植えられています

赤、黄、緑のコントラストも鮮やかで、苔とそのうえに積もったもみじの落葉は格別に美しい



34年の時を経て見事なまでに美しい紅葉を見せてくれています。生家はボランティア活動により整備されており、調度品や執筆していた文机などゆかりの品々が多数残されています

生家から見た庭 また違った景観に感激です!(2012年11月29日

青々とした苔と新緑の頃もまた綺麗です

  2015年11月21日「もみじ茶会」の様子  

宇野千代さんをしのんで開催される恒例の「もみじ茶会」。生家の紅葉を愛でながら、千代さんの好物だったいが餅(餅の表面に着色された餅米が飾られている岩国の銘菓)にお抹茶をいただく

毎年11月、3週目の土曜日に開催されますが今年の紅葉の見頃はまだ先のようです

秋晴れの絶好の日和に恵まれ、県内外から約700人もの多くの人が訪れたそうです


20回目の今回は「宇野千代生誕118年もみじ茶会」として開かれました