津和野桜 2023

「山陰の小京都」とも呼ばれる島根県津和野町は、山間の小さな盆地に広がり160年前のまち並みや伝統行事、自然が今も残る町で、津和野藩の城下町として栄えたところです。徳佐八幡宮より車で約15分ほどで行けます

城下町の佇まいの残る殿町通りは、白壁の土塀に面した掘割には無数の鯉が泳ぎ、初夏には菖蒲が咲き華やぎます。カフェ、みやげ品店並ぶメインストリートです

毎年弥栄神社の大祭(7月20日、27日)には神事として奉納される鷺舞は、江戸時代から今日まで当時のまま継承されており、国指定重要無形民族文化財に指定)



城山に幟が沢山たっているのは、朱塗りの千本の鳥居からなるトンネルをくぐると行く太鼓谷稲成

津和野駅に向かって列車が鉄橋を通過。SLやまぐち号も新山口駅 - 津和野駅間で運行しています。SLやまぐち号が通過する際は、この辺りは撮り鉄の方が沢山いらっしゃいます




朱塗りの鳥居がぎっしりと並んだ参道は迫力があり幻想的です



津和野のパワースポトである太鼓谷稲成神社は、日本五大稲荷の一つに数えられています。一般には稲荷と書きますが、ここは全国でも珍しく「稲成」と書く。願いことが必ず成就するためだと言われています。神様の使いである狐の好物が油揚げであるため、神社へのお供えは「お供えお揚げ」

境内からは山にかこまれた小さな盆地に広がる町並みが見えます。島根県の西に位置する町で、幼少期を過ごした明治の文豪・森鴎外や画家・安野光雅の出身地です。森鴎外旧邸、森鴎外記念館や安野光雅美術館などの施設が点在しています

大きな鳥居の先に広い駐車場があります。途中には津和野城跡への津和野城跡観光リフトの乗り場があります



600年の歴史のある鷲原八幡宮(わしばらはちまんぐう)は鎌倉時代に城の守護神として城山の南西麓に創建された八幡宮で、周辺は鷲原公園として桜の名所としても知られています



毎年4月の第一日曜日(今年は4月2日)に流鏑馬神事が執り行われています。その前日にあたる今日は馬場を整えた跡があり、明日への準備を終えたところでした。全長270mの広大な流鏑馬の馬場は、日本で原型を残す唯一神の横馬場形式であり、県の史跡になっています



本殿と楼門が永禄年間まで遡る数少ない建築様式の遺構として重要であり、細部の様式や技法に室町時代後期の特徴をよく表しているそうです。修理のため参拝はできませんでした。国の重要文化財に指定されています。明日の流鏑馬神事には沢山の観光客が訪れることでしょう (2023年4月1日)