広島市佐伯区五日市にある造幣局広島支店では4月13日~19日まで構内に咲く桜を一般公開しています。「桜の通リ抜け」で有名な大阪の造幣局よりの桜を順次移植してきた桜が大きくなってきた平成3年の春から美しい桜を楽しんでいただこうと一般公開されるようになり、今年で31回目となります。毎年県内外大勢の人が訪れる春の一大イベントとなっています
造幣局は「五日市コイン通り」という商店街に面しています。造幣局広島支局があることから命名された商店街には「金持ちの木」、「金持稲荷大社」、名物の金色のタクシー「金持ちタクシー」など金持モニュメントが沢山あります
昇運出世、勝利祈願の「金持昇鯉」、福と財をむかえる「金持かえる」。商売繁盛、千客万来の「金持招き猫」などメイン道路の両サイドには撫でるといいことがある開運金持ち像が並んでいます
構内には64種類・216本の桜があり、鮮やかなピンク色が可愛い遅咲きの八重桜や珍しい品種の種類もあり開花時には華かで見事な景観になります。入口の東桜門付近。入場は無料ですが入口はここのみで出口は北桜門と正門の2ヶ所になっています
重そうに沢山の花をつけているのは「松月」。淡紅色で優美な桜で花びらの先には切り込みが入っています。その他に関山、普賢象、はなくぐりなど一般的な八重桜から大手毬、紅手毬といった珍しい品種の八重桜があります
「関山(かんざん)」は八重桜の代表的な品種で花は濃いピンクの大輪で見応えがあります。会場内で一番多く見かけた桜です。日没後(20時までの開園)には、ぼんぼりや投光器でライトアップし夜桜見物も楽しむことができます
今年は例年より早く見頃を迎えたらしくすでに散ってしまった桜もありますが、まだ十分お花見を楽しめます
造幣局広島支局が決める今年の花は「兼六園菊桜」です。金沢兼六園にある有名な桜で、花弁が多く日本で最も花弁の数が多い珍しい桜だそうです。淡いピンクの小ぶりな八重桜です
多数の花が枝の先に密生して咲き、大きい手毬のようにになるところから名付けられました「大手毬」。中輪の淡紅色で愛らしい雰囲気の花です
八重桜はソメイヨシノと違って葉をつけた状態で咲きだすようです。八重桜は優美な姿から「菊桜」「牡丹桜」とも言われるほど艶やかな桜です
そう広くない敷地の中に重なるように咲く八重桜は見ごたえ十分です。花の色がピンクだけでなく薄緑色や白色もありサクラのグラデーションに感動します。構内はきちんと手入れされています
珍しい花色の桜が気になります。「うこん」は淡黄緑色の大輪の八重咲きで、花の盛りを過ぎると赤味を帯び、上品な色合いに変わることから「美人桜」とも呼ばれ幸せを呼ぶ桜とも言われています
普段見かけないような品種が多数咲いています。八重桜のボリューム満点の花弁は豪華で華やかです。これだけの種類と本数の桜が咲き誇る桜の花道は、見事で本当に綺麗でした (2022年4月15日)