福岡柳川雛祭り2023 さげもんめぐり

「水郷の郷」として知られる柳川には、江戸時代から続く伝統行事があります。女の子が生まれたお祝いに「初節句」に子供の無事な成長を願って雛壇の周りに色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝う風習があります。毎年2月11日から~4月3日まで町は「さげもん」で彩られます。今日(3月26日)は、稚児衣装の女児達がどんこ舟に乗り込みお堀をパレードするさげもんめぐりの見どころの一つ「おひな様水上パレード」が行われる予定でしたが、天候のため(小雨)中止となりました。残念ですが「水上パレード」の出発点となる水天宮までひなもんめぐりを楽しむことにします

博多駅から地下鉄で天神へ。西鉄天神駅から大牟田線に乗り約50分、柳川駅に着きました。北原白秋のふるさとでもあり、市街地の至るところに掘割が伸びており、江戸時代は城下町として栄えた豊な風情の残る町です

柳川藩の初代藩主、立花宗茂とその妻・ぎん千代、妻の父である戸次道雪の三神を祀り社名もこれに由来する三柱神社は駅から7、8分の所にあります。太鼓橋の先には長い参道があります

太鼓橋のたもとにも川下りの発着場があります。合羽を着ての川下りです

参道の桜並木が綺麗で、桜の名所にもなっています。直線300メートルの正参道では春の大祭に於いて流鏑馬が奉納されているそうです



焼失で再建された三柱神社拝殿。幸いにして本殿は火災から免れたため復活や必勝などのご利益があると言われいます



「柳川雛祭りさげもんめぐり」の期間に合わせ、期間中は社務所にて雛飾りとさげもんを展示、一般公開しています

笑い顔の大きく開いた口をくぐることで「福が訪れるように」と 毎年12月下旬から「さげもんめぐり」の最終日(4月の始め)まで社前にお多福面が設置されている住吉神社



本殿の横には、結いの玉袋を収める場所があります。柳川の春の風物詩「さげもん」をモチーフにした玉袋の中に願いを書いた紙を入れる願掛け絵馬です。川沿の休憩所からは川下りの船が見えます

内堀沿いにある散歩道は「日本の道100選」にも選定されています。柳川らしい風景が見え風情があります



柳川城は明治時代の火災により焼失し、現在は天守跡と石垣などを残すのみの柳川城跡



通り道に「柳川ひなまつり」の幟。築100年以上の古民家「北島家」は、一般の住宅なのですがイベント期間中だけギャラリーとして無料で見学できます



仕切りのふすまを取りはらって和室3部屋分には、ずらーと見事に段飾りが飾られ、驚く数のさげもんが吊るされています。豪華絢爛思わず凄い!感激してしまいました



「さげもん」は縁起の良い鶴やウサギ、ひよこ、人形などの布細工と、鮮やかな糸で巻き上げた伝統工芸品「柳川まり」とを組み合わせた吊るし飾りです。中でも美しい模様をあしらった「柳川まり」は繊細な細工が華やかでとても綺麗です

飲食店やカフェの軒下など至る所にさげもんは吊るされています

柳川城下の港町沖端で柳川藩御用達の海産物問屋を営む旧家に生まれた詩人北原白秋の生家・祈念館。造り酒屋でもあった白秋の生家は、明治34年の大火で大半は焼失しましたが復元され資料館となっています (2023年3月26日)