阿知須ひなもんまつり2024

山口市阿知須地区の商店街の店舗や民家、公民館等を吊るし飾りで彩る「ひなもんまつり」が始まりました。ちりめんや古布、着物の端切れで作った色 鮮やかな布細工が飾られ、一帯に春の訪れを告げています。期間は2月8日~12日までで無料です

街をあげてのイベントでJR阿知須駅や商店、公民館など37ヶ所に吊るされています。いただいた会場の案内図に沿って巡ります。阿知須駅の近くにあるのは 山口県央商工会阿知須支所



色とりどりの布を使って動物や人形、毬などを模った手作りの飾りがいくつも吊るされ、会場はとても華やかな雰囲気です



2Fでは複数枚の同じ絵を重ねて立体感を出すアート、シャドーボックスの展示や手作り雑貨の販売など催しも多彩です



阿知須の市文化施設 「旧中川家住宅 阿知須いぐらの館」 。中川家は水軍の末裔とされ、江戸中期から明治期にかけて廻船業で栄えた阿知須の地区の中心的存在で居蔵造りが特徴の2階建ての建物。中には色鮮やかな吊るし飾りが約50本が並んでいます



福岡県柳川市の「さげもん」を参考にして平成3年ごろから、阿知須の主婦2人がちりめん細工を始め、今では多くの地元の方が協力して平成7年に第1回「阿知須のひなもんまつり」が開催されました。今年で20回目を向かえるまでになり、年々観光客も増えているそうです

阿知須のひなもんは、個数や形式を決めずに自由にアレンジして楽しみながら制作しているそうです



沢山の吊るし飾りが並ぶ館内は、歓声が絶えません。可愛い色合いに楽しくなり元気をもらえました。観覧は無料です



ひなもんは長寿を意味する亀やエビ、赤子、金魚などの愛らしい布飾りが会場を華やかにし、訪れた来場者が熱心に記念撮影をしていました



商店街から入った狭い通りがいぐら通り。旧中川家住宅などいぐら造りの町並みが残っています

ひなもんの会の 中野邸 。明け放された窓からは、工夫を凝らした飾り付けや毬が並んでいます



阿知須在住の作家、故中野真琴さんの長男になる中野家では、ひなもんの会の会員らのつるし飾りや細工物が多数並び、これまでの会場とは一味違う飾りつけが目を引きます



中野邸はいぐら通りの一番奥にあります。期間中はキッチンカーや通りでのドリンクや古着、雑貨の販売などの出店があり何処も賑わっていました (2024年2月10日)