阿弥陀寺 アジサイまつり2023

防府市にある 「東大寺別院阿弥陀寺」 は西のアジサイ寺として知られています。緑豊かな境内には、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、本アジサイ、西洋アジサイなど約80種4000株のアジサイが植えられ、今が見頃となっています。境内は広く西日本一のアジサイ寺として優雅さを誇っています

アジサイまつりの開催期間.は 2023年6月1日(木)~30日(金)まで。入山料:200円



茅葺屋根の 仁王門 は2013年から3年の年月をかけ茅葺屋根の吹き替えと、傷んだ骨組みの改修作業が行われたそうです。 国指定重要文化財の金剛力士立像が仁王門の両サイドに安置されています

本堂までは石畳と長い石段が続きます。参道の両側に咲くアジサイを愛でながら進むと見えてくる「 かんのんばし 」。辺りはもみじの新緑が綺麗です

山門までの石段は少し疲れます。 山門 のすぐそばには、重源上人がよく腰掛けていたと伝われる石:霊石が置かれています

東大寺再建のため周防国へ西下した俊乗房重源上人が、後白河法皇の現世安穏を祈って、文治3年(1187年)に建てた古刹。阿弥陀寺 本堂 は1731年に毛利広政によって再建されました



本堂の周りを囲むように多くのアジサイが咲いています。境内のアジサイは、昭和50年頃より植え始め、昭和63年、防府商工会議所青年部や地元有志の協力を得て、「西のアジサイ寺」を目指すべ本格的な活動が始まったそうです

「かんのんばし」と同じくあじさいの彫刻がしてあるある「 あみだばし 」の先には、国宝「鉄宝塔」など重要文化財、重要美術品などを所蔵されている 宝物館 があります



由緒あるお堂とその前に広がる涼やかな色をしたあじさいの花との光景が美しい  開山堂 は宝物館の先にあります。重源上人供養塔、経堂、念佛堂などの建物が点在します

ぼけ封じ観世音菩薩、水子地蔵菩薩、不動明王、地蔵菩薩などに水をかけて煩悩を払い、病気平癒や厄除けなどを祈願する 水掛五代尊

高台にあるお茶室の近くを流れる川には、白い穂のような花を咲かせる半夏生が群生しています



アジサイの花に囲まれた手水舎。 護摩堂 へと続く道にはアジサイが沢山咲いています





あじさい園 には、花に囲まれて一休みできる東屋があります。沢山ある種類の中にはあまり見かけなかった黄色のガクアジサイや球状の大きな花をつけたアジサイもあり、見ごたえのするスポットです



紫陽花は花の色が変化することから移り気・高慢・無情などの花言葉が付いているといわれていますが、最近は小さな花がひしめき合って咲いていることから家族団欒などといわれ、母の日のプレゼントや結婚式のブーケなどに使われているそうです

最後に渡る橋は ふどうばし

5年前に訪れたのですが、これほどにまでに沢山のアジサイは咲いてなかったように記憶しています。趣のある建物と優雅に咲くアジサイは格別に美しかったように思います (2023年6月25日)