別府地獄めぐり (Ⅱ)  (大分県)

別府地獄めぐり (Ⅱ)

大分別府温泉の観光名所「別府地獄めぐり」を楽しんできました。温泉地である鉄輪(かんなわ)地区には昔より噴気、熱泥、熱湯などが噴出していた土地があり、近寄ることができないことから「地獄」と呼ばれるようになったそうで温泉噴出口を「地獄」と呼んでいるそうです。源泉の噴気や熱水が地上に勢いよく噴出する7つの地獄(海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄・血の池地獄・龍巻地獄)が鉄輪にはあります


みゆき坂沿いにある白池地獄を下るといでゆ坂。いでゆ坂沿いには温泉の噴気を使った鉄輪名物「地獄蒸し」を体験できる施設、 地獄蒸し工房鉄輪 があります。地獄蒸しは鉄輪では江戸期頃から用いられていた伝統の調理法だそうです。多くの人で店内は賑わい大盛況です


海鮮や肉、野菜、点心などの好きな食材を選び地獄の蒸し釜に入れます。キッシュ&ライ麦パンカラフルセット(\800)+地獄の蒸し釜料金(\400)。熱々の蒸しあげをテラス席でいただきました。野菜は少し蒸し過ぎで柔らかくなりすぎていました。結構割高感がありました

1300年以上前から存在する日本最古の天然地獄・ 血の池地獄 は国指定名勝です


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地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染るそうで、皮膚病に効く「血の池軟膏」が作られています

大分・別府の名産品や血の池地獄ならではのオリジナルな土産品などが売店では販売されています。敷地内には無料の足湯もあります


最後の地獄は 龍巻地獄 。龍巻地獄は一定の間隔で湧き出す間欠泉なので、一定の時間をおいて温泉が噴出します。約30、40分間隔で噴出時間は1回約6分~10分ほど。地下の深いところから約150度の熱湯が上昇し爆発的な沸騰とともに105°の噴気が上がるそうです。屋根がなかったら高さ約30mまで噴き上がるとのこと

湯けむりや風情ある湯の花小屋が点在する山間の温泉、 明礬 (みょうばん) 温泉 。明礬温泉に着いた途端、硫黄の香りがします。温泉は硫黄泉で、白く濁ったお湯が特徴


明礬温泉は江戸時代湯の花を採取したことで誕生した温泉街で、名物である「湯の花」を製造している藁葺きの 湯の花小屋 が点在しています。作られた湯の花(ゆのはな)は、一般に入浴剤として販売されています

別府明礬橋は明礬温泉の前に架かる東洋一をほこる巨大なコンクリートのアーチ橋で、見た目にも美しい橋です。 大分自動車道の湯布院~別府間にあります


老舗旅館・岡本屋旅館の別棟の売店の駐車場から明礬橋はよく見えます。売店ではひとつひとつ手作業で作る元祖地獄蒸しプリン(\300)が販売されています。プリンはカラメルの苦みがきいた濃厚な味わいでした。人気のプリンらしく駐車場は県外ナンバーも含めて満杯状態です


礬温泉地区は地熱地帯で、地下30cmあたりに温泉脈があり、地表から勢いよく温泉ガスの蒸気が噴き出しています。明礬地獄への入場料は200円で、岩の間から湯けむりを上げる地獄の中の遊歩道を歩けます

再度鉄輪に戻り、そこから別府駅へ! 家路に着きます  (2022年3月22日)