長門峡常栄寺

山口市阿東から萩市川上にまたがる阿武川沿いの渓谷で、石英斑岩が浸食されてできた深谷で屏風のような絶壁が両岸に迫り深い木々に抱かれた本流の川岸に沿って遊歩道(約5.5km )が続く。 奇岩や滝、深淵など変化を織りなす奇勝として知られ、国の名勝や長門峡県立自然公園に指定されている


途中、阿東徳佐に立ち寄る。可愛い建物発見! りんごの駅  この辺りはリンゴの栽培が盛んなところで、徳佐のりんごは糖度が高く、とても甘いりんごとして定評があります。16園20か所の農園があり品種は30種類 以上、木の総数は15,000本以上で西日本最大規模だそうです

徳佐から15分ほどで 長門峡駅(無人駅) に到着。ちょうど12時03分津和野行きのSL山口号がホームに入ってきました

道の駅長門峡 徳佐りんご、長門峡梨、阿東和牛、阿東米などの特産品を販売。阿東和牛のすき焼きなどの食事もできます

道の駅長門峡  竜宮淵間をシャトルバスがこの2つのバス乗り場を巡回しているので、どちらからでも遊歩道に入れます。(バスで竜宮淵に行き、長門峡口まで歩く逆コースをとってみました) 竜宮淵 入り口の紅葉はほとんど落葉してました。片道1時間40分。気合を入れて歩いてきます。焼き鮎を楽しめる飲食店もあります

竜宮茶屋 竜宮淵の真上に建つ ように造られ、絶景を愛でながら鮎料理を堪能できる茶屋


最初に現れる白く糸を引くような滝 「白糸の滝」 竜宮淵より550m程下流に行った所にある 「北海洞門」 高島北海が開削した洞門

もみじ橋 鉄製の吊橋で全長40m:高 さ20m。川をまたぐ赤い橋は 周囲の風景とマッチしてひときわ美しく感じます。この辺りが長門峡の一番の見所 では・・・もう少し紅葉があると一段と美しいのに・・・


上:下和留瀬 竜宮淵より1.1km辺りで渓谷内で最も急な瀬がある和留瀬。遊歩道は整備されていますが、わりとアップダウンがあります。 下:高島同門 竜宮淵より1.7km。長門峡探勝道路の基礎作りに貢献した地質学者「高島北海」の名が刻まれたトンネル

鈴ヶ茶屋 ちょうど 折り返し地点に位置します。 ゴールの長門峡駅までは残り2.4km。ひとまず一息ついてコーヒーでもいただきます

  • 獺淵 昔話で化け物の大 カワウソが猟師に退治されたという言い伝えがある場所

  • 雪舟滝

  • 榧ヶ淵  対岸から大きく突き出した岩場が特長

  • 千瀑洞口 東屋があり、河原に降りることもできます

長門峡口 千瀑洞口からは遊歩道は平坦で歩きやすく、この辺りは幾分紅葉が残っていました

  常栄寺の雪舟庭が見たくて山口市内に戻る

山口県護国神社 幕末・近代の国事・事変・戦争で一身を国家 に捧げられた山口県出身の英霊お祀りしています

常栄寺 山口市宮野下平野にある臨済宗東福寺派の寺院。今から約500年前、大内政弘が別荘として、画僧雪舟に築庭 させたものと伝えられています。 山門の傍には雪舟の銅像、山門をくぐると中央:本堂 左;地蔵堂 右;鍾楼門が見えます。庭園は本堂の北面 にあります

本堂から庭を眺める。禅 味あふれる日本庭園の代表作として、大正15年に国より史跡ならびに名勝に指定されています。三方が林に囲まれた庭で中央に池、周囲には庭石を配置していて雪舟の山水画そのままの名園として知られています

庭園の周りは散策コースになっています。茅葺き屋根の東屋は聴松軒、モリアオガエルの生息している四明池。どこから眺めても絵になる庭です

本堂 室町時代に建立された建物で、国指定建造物(重要文化財)に指定されています

長門峡は紅葉の名所 としても有名なのですが、すっかり落葉し感激できる光景には出会わなかったのですが、渓谷を流れる川はとても深く美しい色をしていました。遊歩道のコースでは随所に渓谷美が堪能でき、長い時間歩いて来たことを忘れさせるほどでした。竜宮淵から鈴ヶ茶屋までの間に見どころが多くあり、その間だけを散策するのも一案だと思います  (2017年11月19日)