萩・世界遺産巡り

山口県の日本海沿いに位置し、明治維新胎動の地として知られる萩市。市街中央の萩城城下町は、土壁や武家屋敷が点在し、昔ながらの町並みが続く中で高杉晋作誕生地や木戸孝允邸を見学できる人気スポット。街の東部には、学問の神様として吉田松陰を祀る松陰神社や、伊藤博文別邸が隣接しています ...

途中、道の駅二保の郷 近くの二保川に沢山の鯉のぼりを見かけました。その数100匹が風に吹かれて元気に泳いでいました

道の駅 萩往還 海産物や地酒、夏みかんなどの地元特産品販売のほか、地元食材を使ったメニューを提供する和・洋のレストランがあります。維新志士・長州ファイブ 井上聞多(井上馨)、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤俊輔(伊藤博文)、野村弥吉(井上勝)の5人の銅像が並んでいます

敷地内には、松陰記念館があります 吉田松陰ゆかりの地なので 松下村塾や 松陰をはじめとした明治維新の志士に関する資料が展示されていたり、松下村塾講義室の様子が復元されています。銅像は写真の左から、高杉晋作・吉田松陰・久坂玄瑞

道の駅 萩しまーと  「しまーと」はシーサイドマーケットの略。名前の通りすぐ後ろに魚市場があり、新鮮な魚やいりこ、わかめなどの海産物が地元価格で購入できます

世界遺産 恵美須ヶ鼻造船所跡  長州藩が洋式帆船を建造した造船所の跡地に当時の堤防が残っています。跡地はいまも発掘調査が行われています  

世界遺産 萩反射炉  反射炉は西洋で開発された金属溶解炉で、現在萩のほか静岡県、鹿児島県にあるのみの貴重なもので、産業史上貴重な遺跡だそうです

泉流山 萩焼の窯元 国道に面した登り窯の素晴らしさと大きさは目を引きます。大正時代半ばに築窯されたもので、その大きさは萩の窯の中でも最大級の規模を誇るそうです

町筋は碁盤目状に区画され、中・下級の武家屋敷が軒を連ね、維新の志士ゆかりの地。白壁、なまこ壁や黒板塀の江戸時代の町並みが残る世界遺産・萩城下町を散策。定番の城下町散策コースをぶらり歩いてみました

  • 江戸屋横丁 黒板塀がつづく風情ある道で、木戸孝允の生家があります

  • 円政寺 高杉晋作や伊藤博文が幼少の頃に勉学に励んだことでも知られています

  • 木戸孝允生家 西郷隆盛、大久保利通と並び「維新の三傑」と言われた藩医

  • 菊谷家住宅 400年の歴史がある藩の御用商人を務めていた豪商・菊屋家

  • 旧久保田家住宅 建物は江戸時代の後期に建てられ、呉服商・酒造業を営んでいた

  • 菊谷横丁 美しい白壁となまこ壁がつづく通りで豪商・菊谷家や高杉晋作誕生地がある

  • 高杉晋作誕生地 晋作ゆかりの品や東行と号した句碑・産湯の井戸などがあります

  • 晋作広場&高杉晋作立志像 誕生地近くにあり晋作が好きだった梅の花も植樹されています

城下町界隈には萩焼を展示販売している店がたくさんあり、古民家を改装したカフェやランチを頂ける店が点在し、散策しながら楽しめます。プチカフェ さくら木にて夏みかんアイス夏みかんバウンドケーキセットをいただきました。萩の特産品の夏みかんを使ったメニューが豊富にありました.。3年前椿の花が咲くころ、笠山椿原生林 の歩道に落ちた椿の花の絨毯のパンフレットを見て”萩に行こう”そう思い笠山に出かけましたが、残念ながらそのような光景を目にすることはできませんでした。萩博物館を見学し、萩城跡まで歩きます

北の総門 城下町をちょっと行ったところにお堀があり、その堀に架かっているのが北の総門。藩政時代に城下から三の丸(堀内地区)に入るために設けられた総門の一つで、高さ7mの日本最大級の高麗門

萩博物館 長州藩260年の歩みをたどる歴史展示室や萩で生まれ、明治維新に貢献しながら道半ばで病死した高杉晋作の資料室を設置する。屋外展示場には、江戸時代城下の川に設けられていた水門や明治時代の公衆便所などが展示されています

萩城跡 1604年に築城(完成は1608年)された毛利家の本城です。萩開府400年を記念して毛利輝元公の銅像を建立。萩焼資料館をも併設されています


萩城 は「関ケ原の戦い」 で敗れた毛利氏が、広島城に代わる新たな居城として築いた城で、別名、指月城と呼ばれています

  • 万歳橋 本丸跡にある指月公園内の志都岐山神社前の庭池に架かる石橋

  • 志都岐山神社 主神は毛利元就、隆元、輝元、 敬親、元徳の5柱と12代まで祀られている

  • 鉄砲を撃つための四角い穴が開いた  銃眼土塀 が石垣の上に巡っていたのを一部復元

  • 梨羽家茶室 花江茶亭の隣にある毛利家の重臣・梨羽家の別邸茶室

  • 花江茶亭 13代藩主、毛利敬親の別邸にあった茶室「自在庵」を移築したもの

  • 指月山登山口鉄砲 標高143mで天然の要塞”と呼ばれ萩城の詰丸が築かれ、城内と海を監視していた


萩城天守閣跡 天守閣、二の丸、三の丸と壮大なスケールを誇った天守閣は、桃山時代初期の様式で、高さ14.5mの白亜5層の壮麗なものでした。現在は礎石と台座のみを残しています。天守閣跡からの眺めが素晴らしい!

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋 身分の高いものが一時的に宿泊したり、仮眠した場所と言われていて、萩市に現存する武家屋敷の中では最大の大きさを誇る。指月公園駐車場前にあります

長門峡ルートでの帰路、大きな看板に目を引かれた 萩阿武川温泉 豊かな水と美しい自然に囲まれた阿武川沿いにある日帰温泉施設。泉質は柔らかく、美人の湯として親しまれています。傍には阿武川温泉公園キャンプ場もあります

阿武川ダム 阿武川の治水と水力発電を目的とした補助多目的ダムである。ダムによって形成された人造湖は阿武湖(あぶこ)と命名され、中国地方屈指の人造湖

阿武川歴史民俗資料館 ダムの建設により水没した地区や阿武川流域一帯の人々が、生きるために創意と工夫をこらして生み出した農林・漁業用具、生活用具を展示しています。近くの赤い橋を渡り、長門峡を目指します

重塀岩 長門峡県立自然公園内に湖面に切り立った崖が見えます。 石英斑岩の絶壁で高さ約50m 、巾約10mの岩で阿武湖の水面から垂直に切り立っています

萩市は今年明治維新から150年の節目を迎えるにあたり、数々のイベントが開催されます。歴史好きの人は日本を大きく変えた幕末志士の足取りを辿り、歴史の舞台となった旧跡をめぐるのもいいし、お洒落なカフェも沢山あります。スイーツ好きの女子にはカフェめぐりもいいと思います。着物のレンタルもできますので城下町を着物でぶらり散策するのも粋なものです。今、萩の町は夏みかんの花の香りにつつまれています    (2018年5月5日)