妹背の滝 水量の多いとき  

妹背の滝 ‐水量の多いとき‐

梅雨末期のように雨が降り続くお盆明け、廿日市近くに用があり出掛けることがありました。帰り道少し遠回りをして2つの滝の様子を見に行きました。高さ50mから落ちる繊細な雌滝と水の量が豊富なダイナミックな雄滝。古くから夫婦滝と言われ廿日市の観光名所となっています。2つの滝は流れる水がきれいで、ここに来るといつも癒されます

日頃は水量も少なく一筋、二筋ほどしか流れていない雌滝、雨が降り続き凄い流れになっています。音を立てて落下していますが、絹の糸が幾筋も連なって流れ落ちてくるような繊細で美しい女性的な滝を初めて見ました

展望台からは眼下に落差約30メートルの雄滝が見えます。赤茶色の岩肌を伝わって流れ落ちる雄滝なのですが、これまでに見た光景が信じられないほの水量が水しぶきを散らしながら轟音とともに落下しています

雨に濡れて紅葉の緑が一段と綺麗に見えます。幾千代橋の下を流れる毛保川も濁流が流れています


近寄ると水圧に飛ばされそうになるほどの水量が爆音とともに暴れ狂うように舞い落ちてます。普段は膝下くらいの水深の滝壺なのですが怖くて水の中には入れません。足がすくむほどの瀑滝で、恐怖すら感じました  (2021年8月17日)