出雲 T

出雲市は島根県中東部に位置し、 県内では2番目、山陰地方では松江市・鳥取市に次いで3番目のの人口で、隣接する大田市と共に県中部の中心地となっています。出雲観光といえば縁結びの神様として知られる大国主大神を祭る出雲大社、日本百景に数えられる美しい湖や日本一の高さを誇る灯台などの多くの名所があります。始めに出雲大社参拝の玄関口として利用され、大正ロマンあふれる旧大社駅から巡ります

 旧大社駅 

明治45年6月開業(出雲市〜大社間)して以来、平成2年の廃駅まで出雲大社の玄関口として親しまれた格調ある純日本風の木造建築で、平成16年には国の重要文化財に指定

高い天井には大正風の灯籠型の和風シャンデリアが備え付けられ、中央には一段と凝った建物の旧出札室があります。全国でも珍しい神社様式を取り入れた格調高い木造建築で、鉄道フアンヤ観光客が訪れる情緒あふれる駅です


構内の一番奥の線路にはD51形蒸気機関車「デゴイチ」が展示されています

 出雲大社 

宇迦橋の大鳥居 宇迦橋のたもとに建つ一の鳥居。鉄筋コンクリート製で高さは23,5メートルで1915年に建てられた。鳥居を通り抜けると神門通りが出雲大社正門(二の鳥居までつづく)

神門通り 約700mの石畳が続く表参道。お土産屋さんや名物の出雲そば・ぜんざいのお店などが軒を連ねる。街歩きが楽しくなる門前町です

出雲大社前駅 神門通リの途中にあり、一畑電車大社線の駅で出雲市今市町から大社町を結ぶ大社線の開通によって開業した駅で出雲大社への最寄りの駅です。駅舎は昭和5年に建てられた丸味のある半円形の建物は個性的で親しみやすいデザインです

白い壁の駅舎の中は、高い天井と窓はステンドグラスになっています。日本最古の電車デハ二50形・52号が展示されています

勢溜の大鳥居 二の鳥居。神門通りを通り抜けるとある2つ目の大きな鳥居で出雲大社への正門です。このように出雲大社にはそれぞれ違った素材(石・木・鉄・銅)で造られた4つの鳥居があります。出雲大社への参拝は4つの鳥居をくぐります

松の参道 松の木が並ぶ参道で拝殿まで続いています。松並木の間からに三の鳥居・松の参道の鳥居が見えます。真ん中の路は神様の通る道。格式の高い身分の人のみ通ることができるそうで、一般の人は左右の道を歩くのだそうです

ムスビの御神像 四の鳥居近くには主祭神大国主大神が 両手を挙げて、日本海の荒波の向こうから現れた光り輝く黄金の玉・ 幸魂・奇魂 (さきみたま くしみたま)を海の神から授けられ結びの神となったとの神話の一場面を再現しているモニュメント


最後に拝殿前の銅鳥居(四の鳥居)をくぐると大きな注連縄の飾られた拝殿が見えてきます。大きなしめ縄を見るのも出雲大社参拝の一つなのですが、思っていたほど大きくはありませんでした。それでも注連縄は長さ6.5mで重さは1t もあるそうです。拝礼作法は、二拝四拍手一拝で普通の神社とは少し違います

拝殿の裏手には八足門があり、楼門、御本殿と続きます。楼門より先は正月の間のみ一般公開されています

素鵞社(そがのやしろ) 大国主大神様の親神、素戔嗚尊(すさのおうのみこと)が祀られています。御本殿北側にあり社殿の床下に砂の箱があり、その砂を持ち帰りお守りにしたり家の敷地や田畑にまいて清めて神様のご加護を頂くという信仰があるそうで、境内の中で最大のパワースポットだそうで多くの参拝客で長蛇の列でした

御本殿の裏側 御本殿の高さは8丈(24メートル)にも及び、“大社造”と呼ばれる日本最古の神社建築様式を 今に伝えています

ご本殿裏には可愛いウサギが・・・・大国主大神は「 大黒様」と呼ばれ「因幡の白兎」の神話でウサギを助けた話は有名です。大社内にはこのほかにもたくさんのウサギがいます

氏社と隣接する長い建物は 十九社(西側)。旧暦10月になると全国か神々が集まり会議を開き、同時に境内で神在祭が開催されます。その際に神様達が宿泊に使う建物でご本殿を挟んで東側と西側にあり十九の扉があります。神々が滞在中には全ての扉が開くそうです

 社家通リ 

出雲大社四の鳥居から東側の北島国造館方面への参詣道のことを言います。真名井の社屋通りはかつての神官たちが暮らした家屋が建ち並び北島国造館(きたじまこくそうかん)や主命社、真名井の清水などの見所が点在します

  • 北島国造館 出雲教の総本院で神殿では結婚式や祈祷なども行っています

  • 亀の尾の滝 近くを流れる熊野川(よしのがわ)上流から引かれています

命主社(いのちぬしのやしろ) 神話では大国主命が兄達に殺された時に、二人の女神を派遣して蘇らせた神様を祀っている。ひっそりとした場所にあり小さな神社ですが、社の前には樹齢1000年のムクの巨木があります

  • 真名井の清水 命主社からさらに進む。湧き出る水は昔から出雲大社の祭事で使われている神聖な水

  • ご縁ポスト 真名井広場にあり昭和の面影を残すレトロな丸形ポストで様々なご縁が繋がるようにと設置された


古代出雲歴史博物館 出雲大社に隣接し島根の歴史・文化を紹介する博物館で、出雲大社関係の展示や青銅器など、国宝や重要文化財に指定されているものや、200本以上の銅剣の復元模型や古代出雲大社本殿の10分の1模型などを展示しています。出雲大社境内からも行くことができます


出雲に来たのだからたべて帰りたいのが「出雲そば」。神門通りのいづも屋で名物のおぞばをいただきました。出雲そばは、細麺で黒くこしがあり、噛むと麦の香りが広がります。そして出雲はぜんざいの発祥地だそうで美味しい出雲ぜんざいもセットでいただきました  (2019年10月13日)