出雲市は島根県中東部に位置し、 県内では2番目、山陰地方では松江市・鳥取市に次いで3番目のの人口で、隣接する大田市と共に県中部の中心地となっています。出雲観光といえば縁結びの神様として知られる大国主大神を祭る出雲大社、日本百景に数えられる美しい湖や日本一の高さを誇る灯台などの多くの名所があります。始めに出雲大社参拝の玄関口として利用され、大正ロマンあふれる旧大社駅から巡ります
弁天島 出雲大社から西へ5、6分日本海に出たところにありわが国創生期を物語る神話「国譲り神話」で知られる稲佐の浜は、夕日が美しいことで有名です。稲佐の浜は八百万の神々が出雲大社に集まるときに最初にこの浜から出雲に上陸すると伝えられ、、ひときわ目立つ小さな島・弁天島があります。出雲のパワースポットの一つで、岩上には弁天様を祀っています
日御碕神社東の石鳥居 稲佐の浜より海岸線を走り20分ほどのところにあります。神社は下の宮「日日沈宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮」の上下2社からなり朱塗りの美しい神社です
楼門 島根半島の西端に位置し、神話に出てくる二人の神様を祀った霊験あらたかな神社で朱色の楼門が松の木に映えます
下の宮(日沈の宮 ひしずみのみや) スサノオの姉とされる天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祀られています。伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」)との神勅により祀ったのが始まりと言われ伊勢神宮が日本の昼を守る神社であり、日御碕神社は夜を守る神社といわれている
上の宮(神の宮) 楼門をくぐりすぐ右手の回廊を登ると小高い丘の上にある上の宮には素盞嗚尊(スサノオノミコト)を祀っています。上下二社を総称して「日御碕神社」と呼んでいます
日沈の宮の拝殿と本殿 桃山時代の面影をのこす貴重な神社建築として、重要文化財に指定されています
高低差を巧みに利用した配置は美しく優雅で華やかな装飾に豪華絢爛な桃山時代の面影を残っています
境内
出雲日御碕灯台 日御碕神社から5分。島根半島の最西端の断崖にそびえる灯台は高さ43.65m、石造の灯台としては日本一の高さを誇ります。青い空に白亜の灯台ステキなコントラストです。、参観料200円で灯台上部の展望台へ上がることができます
奇岩や絶壁など迫力ある景観が続く周囲の海岸は、荒波が立ち日本海の荒々しさを感じます。日御碕灯台は1903年(明治36年)に設置され、100年の時を超えいまも海の安全を守り続けているそうです
海沿いには松林が続きと遊歩道があり、日本海に沈む夕日は絶景だそうです
木綿街道 出雲大社から431号線を松江方面に走ること25分。江戸時代から明治にかけて木綿の集散地として栄えた街で、白壁の土蔵や妻入り造りの町屋が並び当時の面影を残すノスタルジックな街
本石橋邸 建築年代はおよそ1750年頃にといわれており、切妻妻入り塗屋造りの町屋で国登録有形文化財。街道沿いの家々には木綿の木が飾られています
木綿街道交流館 外科御免屋敷を復元したもので薬草の乾燥室などは当時のまま残されています
旧石橋酒造 本石橋家から分家し、江戸中期の造りり酒屋だった建物。当時の酒屋の面影が残っています
郵便局 設置されて100年近くが経つ赤いポストがあります
築100年の古民家を改装したイタリアンレストラン・trattoria14
酒持田本店 明治10年創業。銘酒「ヤマサン政宗」の蔵元で新酒を搾ると軒の上の竹が青々としたものに変えられるそうです。国の登録文化財
末間生姜等糖 業300年の日本生姜糖元祖。創業当時からの製法を守り、今でも炭火で煮詰め作業にて製造しています。出雲まちづくり景観賞受賞
持田醤油店 2階建てのの蔵では昔ながらの木桶で仕込んだ醤油が長期間熟成を続けています。濃厚なたまり醤油を使ったソフトクリームは醤油の味がほのかにしキャラメ風なアイスでした
街道沿いには醤油蔵、や島根屈指の銘酒を製造するの酒蔵、生姜糖の老舗、かまぼこの商店が点在。出雲格子と呼ばれる格子窓が連なり、懐かしく風情のある街です
宇美神社 木綿街道の最終地点にある神社で本殿には主祭神「フツミタマノミコト」と他に縁切りの神様「コトサカノウノミコト」が祀られ、悪縁消除のご利益があるそうです
出雲市駅から20分ほど南へ。出雲市の南部、神戸川上流2キロメートルに亘る峡谷で景観が九州の耶馬渓谷に似ていることから「山陰の耶馬渓」ともいわれています
不老橋 立久恵温泉傍にある赤い橋で立久恵峡には不老橋と浮嵐橋の2つの橋が架かっています。この2つの橋の間は自然観察モデルコースとして遊歩道が設置され、渓谷の美しい景観や展望台、五百羅漢、霊光寺などの見どころいっぱいの自然歩道となっています
清流に沿って約2kmほどにそそり立つ奇岩、柱石、 老松古木が岩肌にからむ渓谷美は「太古の仙境」とたたえられ、名勝天然記念物にも指定。屏風岩、神亀岩、烏帽子岩などの名が付く奇岩を見ることができます
浮嵐橋 この橋を渡り五百羅漢、霊光寺、周りの景色を堪能しながら散策をし不老橋に戻る(散策時間30〜40分程度)予定でしたが日没前だったのであきらめました。再度機会があればまた訪れたいところです
神の国・神話の国、出雲を慌ただしく観光しましたが、そこかしこにその足跡が残っているように思いました。神話に登場する場所が今も残る出雲。スケールの大きな神社・出雲大社は荘厳でした。稲佐の浜の海岸のお砂をもって出雲大社内の素鵞社に収め、代わりに素鵞社のお砂をいただいて帰るとより良縁に恵まれる。そんな言い伝えも否定できないくらい元気をいただけるパワースポットも多々ありました (2019年10月13日)