上盛山展望台 2022

熊毛郡上関町長島には標高314mの上盛山(かみさかりやま)があります。山頂には灯台の形をした展望台があり、その展望台からは360度のパノラマの絶景が楽しめます。天気の良い日には遠く九州の国東半島や四国の宇和島が見渡せます。また辺りは水仙の花が咲く名所として知られています

展望台からは上関海峡を行き交う船も見えます。瀬戸内海に浮かぶ島々は横島、祝島、小祝島、平群島などが見えます。上関風力発電所の風車2基が上盛山に設置され2019年4月から稼働を始めています

上盛山は長島最高峰で昔は神山とと呼ばれていました。山頂までの道路は舗装されていますが道幅が狭く対向車を避けるのは苦心します。山頂までの道路の脇には水仙の花が咲き続けています


上関町は海に面した傾斜地などで昔から「日本スイセン」の栽培が盛んな所でした。スイセン 研究会を立ち上げ、「スイセンのまち上関」に向けて活動をしているそうです

ごつごつした大きな石が点々とあります


うつむきがちの花を咲かせるスイセンの花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」。可憐な花には似合わない花言葉のように思います。花の見ごろは2月中旬ごろだそうです


本土とつなぐ橋、上関大橋が遠く下の方に見えます。上関海峡は昔から防長の三海関の一つに数えられており現在も多くの船が行き来しています


上盛山へ行く途中には、御汗観音という観音様が安置されているお堂があります。上関海峡を見下ろすことのできる高台に眠る観音像は、いつも胸に潤いがあり、まるで汗をかいているように見えることからそのように呼ばれるようになったそうです。御汗観音は本堂の後ろ側の縦格子の扉の中に安置されています

その汗を御守として願をかけると、必ず願い事が叶うと言われておりパワースポットのひとつです。古くから、「霊験あらたか!」と言い伝えられ遠くからからの参拝者も訪れるようです

中世の村上水軍にかかわる山城跡に整備された上関城山歴史公園。河津桜と早咲きキイロスイセンの名所として知られています。満開を迎えるころには河津さくらとキイロ水仙が咲き競う美しい光景が見えます

園内には180本の河津桜と約3,000球のキイロスイセンが植えられています。水仙は芽を出したばかりですが、河津さくらはピンク色をした蕾が膨らみかけています。見頃は2月下旬から3月中旬ごろだそうです

2輪ほど開花した河津さくらを見かけました。濃いピンクの花びらが可愛い!城山歴史公園では毎年”桜祭り”も開催されています。植樹したばかりの頃に花見をしたのですが、木々が大きくなり沢山の花を付けた頃、もう一度青い海とピンクの桜を眺めに来たいです


上関海峡に架かる上関大橋を渡ると長島へとたどり着く。様々な魚が狙える釣り場となっており、周辺には小さな波止が沢山あります。アジやメバル、チヌなどが釣れ漁港の近くには上関名物「鳩子てんぷら」の製造元もあります。近海で獲れた新鮮な地魚を原材料にした少し甘みのある天ぷらはとても歯ごたえがあり美味しいです  (2022年1月22日)