笠戸島の河津桜 2021 (下松市)

笠戸島の河津桜 2021

下松市笠戸島の県道沿いにある広場には菜の花と河津桜の開花が見頃を迎えています。国民宿舎「王城」までの海岸沿いには2006年から植樹された約500本の濃いピンクの桜と黄色の菜の花の競演を見ようと県内外から春の訪れを楽しみに多くの人が訪れる名所となっています

昭和45年に完成した赤色が目印の 笠戸大橋 は本州と笠戸島との間に架かかり、青い海に映える可愛い形をしています


笠戸島は星降るまち伝説のある下松市南西部に位置する島で、周囲約36㎞の三日月のような形をし国民宿舎大城(おおじょう)を中心に、はなぐり海水浴場、島の学び舎、笠戸島家族旅行村などの施設が点在しています。風光明媚、温暖な気候に恵まれ一年を通して多くの花が咲き、笠戸ひらめの養殖が行われ、新幹線、船舶などのものづくりのまちとしても知られています


国民宿舎「大城」駐車場付近の河津桜。この辺りは一番の見頃なのか多くの花見客がいます。どの場所から見ても青い海と桜のコラボは綺麗です

恐竜のオブジェ。大城駐車場には蒸気機関車「D51形592号機」が展示されています。この機関車は下松の日立製作所笠戸工場で製造されたそうです


遥か昔、由緒ある松に星が降ったという伝説があり、「星が降った(くだった)松」となり「下松」となったのが地名の由来だそうです。沿線沿いには星のマークが沢山あります

毎年「河津桜まつり」が開催されているのですが今年は残念ながら中止となりました。ぜんざいや笠戸島レモン湯のふるまい、キッチンカーや地元の特産品開発グループによるサザエのつぼ焼き・たこ天・たこ飯などの販売、下松商工会議所青年部による笠戸島焼きそばの出店などがあるようです

河津桜や菜の花以外に水仙も満開です


瀬戸内海を一望できる国民宿舎「大城」 大城内のレストランで名物のひらめ料理をいただくつもりでしたが本日はオーダーストップでした

大城の敷地内にある外史公園。スキーと日本の航空の先駆者である 長岡外史の像 が市街地を望むように建っています


令和2年2月に完成した 下松市栽培漁業センター ロビーでは笠戸ひらめの直売やお土産品を販売しています。西日本最大級のタッチングプールでは、笠戸湾でとれる魚が放養され裸足で入り触れ合うことができます

水槽で育成しているひらめに餌やりをすることができます。プールの中には重なるように大量のひらめが泳いでいて迫力あります

美しいビーチがある はなぐり海水浴場 は夏には大勢の海水浴客でにぎわいます

海水浴場隣接している 親水緑地公園 海に浮かぶ海上遊歩道があります。全長300mのの遊歩道を潮風を感じながらウオーキングを楽しめます

小高い丘の上にある建物は笠戸島ハイツ。眼下に広がる瀬戸内の海を見渡せるリゾートホテルでしたが現在は営業されていません


遊歩道には途中何箇所か突堤が出ていて魚釣りや瀬戸内海の島々の景色も楽しめます

笠戸島を代表する夕陽名所の 夕日岬 冬場の景色が特に美しく海水の浸食で穴の開いた「はなぐり岩」付近に沈む夕日は絶景のようで訪れる写真家が多いそうです

初代0系から多くの新幹線車両が下松市で生まれています。その新幹線の顔の部分はハンマー手作業で成形し形を作るそうです。その技術を応用して新幹線車両と同じアルミ合金でチェロやバイオリンまで作っています

河津桜の名所で知られる海峡の町、熊毛郡上関町の上関城山歴史公園はラッパ水仙との競演が楽しめ、周防大島にある小積(おつみ)集落の段々畑に咲く河津さくらにはたくさんのメジロがやってきます。どちらも海の近くにあり濃いピンクの花が潮風に揺れる姿を楽しめます。笠戸島が河津桜の名所とは知らなかったので本数の多さに感激しました。また、下松市は住みよさランキング全国上位に位置し県内で唯一人口が増え続けている都市だそうです  (2021年2月28日)