北九州市八幡ある藤園。2012年に「実在する世界の美しい場所10」、そして2015年にはアメリカCNN「日本の最も美しい場所31選」にも選ばれ、その絶景がSNSや口コミで話題となり世界中から観光客が訪れる藤園です。春の藤と秋の紅葉の時期しか入園できない私設の藤園です
小倉駅から鹿児島本線に乗り八幡駅で下車。小雨の降る八幡駅にはシャトルバス(無料で藤園までは約30分、1時間ごとに発車)。交通アクセスが不便で、バス以外はタクシーか車を利用。悪天候にもかかわらず入り口は長蛇の列。外国から来られた方が多いように思われます..。藤の花の咲くころは交通が渋滞します。その緩和のため観賞日と時間を指定する前売り予約チケット(¥500円 各地のコンビニで発売)が必要になります。花の開花状況に合
入園すると真っ先に目にするのは大小2つの藤の花のトンネルです。次々に変わっていく藤の花のグラデーションは息をのむほど美しく見たこともないような素晴らしい光景がトンネルの出口まで続きます.。藤棚は長さ80mと110mの藤のトンネル、藤のドーム、藤棚、大藤棚があり、藤園の面積は1850坪になるそうです
樋口正雄さんが50年前に開墾した敷地面積3000坪の藤園で、初めて移植し大事に育ててきた最初の一本の藤の木は樹齢120年にもなるそうです。美しい花房をつけ雨に打たれ、散った花びらが床一面に散らばっています。それもまた風情がありステキです
口紅藤、赤紫,、紅、白、八重など22種類もの藤の花が咲き乱れ、その素晴らしい絶景色には心を奪われます
トンネルを抜けて大藤棚に向かう途中には藤のドームがあります。ドームの中からは降ってくるように花房がいくつも垂れていて、360°藤の花を楽しめます
上から見ると藤棚のトンネルはこんな感じです
あまりの凄さに声も出ないほど圧巻の大藤棚の藤の房は目前まで垂れ下がっています。とにかく豪華でスケールの大きさにはびっくりです。藤園の中はどこを歩いても藤の花一色で、いい香りが漂っています
大藤棚を下っていくと入場口への通路に続きます、そこには短めの房をした花の藤棚やブドウのような八重の藤も見られます。美しいグラデーションで彩られた藤棚は必見です
藤の花以外にもモッコウバラやオオデマリなども咲いています
最後の藤棚と大藤棚の傍にある見返り坂の周辺は、秋になるともみじが色づき紅葉の名所にもなっています
こんなに大規模な藤園を見たのは初めてで、とても感激しました。まるで水彩画で描いたような藤の花のトンネルは、夢の中に出てくるような絶景でしたし、大藤棚は上品で気高い藤の花房がが頭上まで垂れさがり、藤色のシャワーを浴びているようでした。藤の花の香りに誘われて、藤棚の下には蜜を求めてクマバチがいるのですが、天候のせいか一匹も見かけることはありませんでした。今年は例年に比べて満開の時期が1週間ほど早かったそうで、幸運にも一番いい見ごろにおとずれたようです (2018年4月25日)