錦帯橋界隈 食べ歩き!Ⅱ  (岩国市)

錦帯橋界隈 食べ歩き! (Ⅱ)

お得なランチのお店や岩国寿司などの郷土料理が食べれる老舗旅館、お洒落なカフェなどが点在する錦帯橋エリアのお店を紹介します。錦帯橋は岩国市岩国地区から横山地区に架かる5連の木造アーチ橋で日本の三名橋の一つです。錦帯橋は国の名勝に指定されてから3月8日で100年目となりました

岩国地区

初代岩国領主の吉川広家が400年以上前に錦帯橋傍に城下町を作りました。中級武士の屋敷が立ち並んでいた錦帯橋へ通じる江戸時代のメインストリートは大名小路。碁盤の目のような町割りになっていて大明小路の西側には「玖珂町」。職業によって「塩町」「魚町」「登富町」「材木町」と当時のままの歴史町名が残っています。それらの町を「岩国七町」といい、今も通りには昔ながらの建物が残っています

古民家風の食事処、 緑の里 大名小路にあるのは、錦帯橋から僅かな距離にあります。名物の岩国寿司は岩国城の兵糧や保存食用に献上されたのが始まりだそうです。押し寿司なのですが造り手によっていろいろと盛り付けや、飾りなどがそれぞれに違います

小次郎うどん+岩国寿司。店頭では和菓子や陶器、岩国の名産などを販売。奥が食事処になっており小さな中庭もあります。薄めの出汁に少し太めの麺であっさりとした味わいのうどんです

大名小路の中心となるのは、宇野千代の小説「おはん」の舞台にもなった老舗の割烹旅館・ 半月庵 趣のある門をくぐると和風の庭があり、池には鯉が泳いでいます。立派な門構えに初めての方は少しだけ躊躇するようですが、落ち着いてランチがいただける静かな割烹旅館です


ランチは地元岩国の高森牛のステーキと岩国寿司がセットです。季節の野菜の天ぷら、お造り、デザートが盛り付けられた「さくら御前」。見た目にも美しく上品なランチです

元祖岩国寿司の宿 三原屋 城下町の風情が残る老舗の旅館で初代三原家は岩国寿司を藩主に最初に献上したと言われおり300年以上その味を守り続けているそうです

型の中に寿司飯と具を交互に重ね人が重石となって踏み固めて作ります。大葉や穴子、椎茸、錦糸卵、でんぶ、色とりどりの具が目にも鮮やで美しい。少し甘めの酢飯なので好き嫌いなくいただけます


創業80有余年の菓子処 風月堂 一番人気は焼菓子のダックワーズ「つばめ返し」。食べるとサクふわでコーヒーのバタークリームが挟んであります。前もって注文しておくと、いちごの季節には岩国に生息する天然記念物・白へびにちなんで「しろへびいちご大福」を作っていただけます

岩国の有力商家が集まっていた玖珂町にあるのは江戸時代の商家の面影を残す 本家 松がね びん付け油「松金油」の製造販売を行っていた商家ですが現在は岩国市内の観光情報を発信する観光交流所となっています


奥には五蔵の地酒と岩国寿司や岩国れんこんといった岩国の特産品を一口味わうことができる試食・試飲スペースがあります。季節ごとに各種イベントなどを開催しています


松がねより1、2分ほどのところにある御菓子司 昭和堂 昭和元年創業の老舗菓子店。見た目にも愛らしい上生菓子やケーキなどの洋菓子を販売しており、パイ生地にほどよく焼き色がつきリンゴの果肉が詰まったアップルパイは人気です


玖珂町の一筋南に入る魚町にある大きな商家は、しょうゆ醸造業から漬物店に転じた うまもん です。錦川の水を使用し乳酸発酵法から生まれる自然の風味のある伝統の発酵漬物を作っています。米酢で漬込んだ甘酢白たくあんは人気のお漬物です

昔ながらの店舗や由緒あるお寺が連なる臥龍橋通リにあるのはお好み焼き たつみ屋 長く地域の方に愛されている広島風お好み焼屋さんで家族で切り盛りされている。この界隈では唯一のお好み焼き店です


同じく臥龍橋通リにある焼きたてパン&サンドイッチの グランドチーフベーカリー 可愛い外観が目を引きます。一番人気は食パンのようですが菓子パンや惣菜パンも美味しそうです