周防国分寺の百日紅

周防国分寺は山口県防府市にあり、天平13年(741年)に聖武天皇の 勅願で全国に建てられた国分寺の一つ。創建当初の境内に今も伽藍を残すのは珍しく、境内地は国の史跡に指定されています。境内には130本の百日紅が植えられ、7月中旬から9月上旬頃まで見ることができ、8月には見ごろを迎える

楼門  室町時代の製作とされる阿吽形の金剛力士像が安置されてる。山口県指文化財で高さは12m、阿吽の仁王像がある

金堂 7代藩主毛利重就により安永8年に再建された。全国の国分寺の中でこのような大規模な金堂が当初の位置に残っているのは貴重だそうです

左上:周防国分寺の築地塀には定規筋と呼ばれる5本の白い水平線が書かれている。5本が最高位だそうです。左下:聖天堂 金堂の裏にあり、開運、良縁、商売繁盛の神

2004年ごろからの植栽をし始めたそうで、金堂を参拝し、境内を散策することで災いや厄を滑り落とすという意味が込められているそうです

  • 樹齢600年の立派な楠

  • 中門

  • 持仏堂(客殿)

高温注意警報が出された暑い暑い日(8月5日)に訪れたのですが、満開を少し過ぎていたように感じましたがまだまだ楽しめます。周防国分寺は荘厳で格式の高い歴史のある寺院でした

近くの名所を少し巡りました。左:周防国衛跡 周防国の 行政を司る役所(国府)が置かれたところ。右:馬神様 川端に建つ小さな神社で生殖子孫 繁栄の神様だそうで、パワースポットとして見直されているそうです

富海海水浴場  350mの砂浜が続き、遠浅で泳ぎやすいそうで、家族連れでにぎわっていました。湯野温泉 天正年間に発見と伝わる、のどかな田園に湧く温泉郷

  • 防府天満宮

  • 阿弥陀寺

  • 大平山

防府市は山口県中南部の周防灘に面した市で、人口118,000人弱。山口県内にある国宝の半数は防府市にあるものの知名度が低く、観光には結びついていないそうです。放浪の俳人種田山頭火の生誕地であり、旧長州藩主毛利氏が建てた毛利氏庭園など名所が多々あり、それぞれがそう遠くない位置にあるので、ゆっくり歩いて散策するのも良いと思います   (2017年8月5日)