広島県と山口県の県境には小瀬川があり、川を挟んで広島県大竹市と山口県和木町の広大な敷地に大規模な化学工場を有する 三井化学・三菱ケミカル・ダイセル などの工場群がある。立ち並ぶ煙突や幾重にも重なったパイプがむき出しになったりと迫力ある工場の昼と夜を見学しました
大竹市の亀居公園は、広島城主であった福島正則が慶長13年に支城として築いた亀居城跡を公園として整備したもので、標高約80 mの高台にあります。登りきったところにある本丸跡からは、工場群が一望できます。亀居公園は大竹市の桜の名所です
本丸跡から見える三菱ケミカル、ダイセルなどのコンビナート群
午後6時30分ぼんぼりに灯りがともり、工場にも灯りが点々とともり始めました。夜桜とコンビナートの夜景は花見を2倍楽しめます
三菱ケミカル(統合前の三菱レーヨン)大竹工場 工場内に沢山ある煙突が赤と白のツートンカラーになっているのは、上空を飛ぶ飛行機の安全のための、目印だそうです。暗くなると赤いランプが点灯される。東栄地区港湾緑地公園からの全景
近くには港湾緑地公園があり、コンクリートのモニュメントは旧日本海軍潜水学校探知講堂跡。沖では釣りを楽しんでいる人を見かけました
大竹市小方港から見える三菱ケミカルの工場風景。小方港からは阿多田島へのフェリーが就航しています
★ 暗くなり工場内に灯りがともると昼間とは違った景色を見せてくれます ★
まるで宝石を散りばめたようにキラキラ輝いて綺麗です。水面に移る明かりも美しい。ここの岸壁も昼夜を問わず釣りをしている人を多く見かけます
化学・ゴム・プラスチックやたばこのフィルターなどをを製造。広大な敷地の中には宇宙基地のような建物や目の前を通るパイプラインの迫力にも圧倒されます
工場間には、一般車両も通行できる道路が縦横にあり、間近で工場見学することができる (左の画像は日本製紙大竹工場)。遥か彼方まで続くパイプはまるでジェットコースター!
4階建てのマンションのよう!むき出しの鉄骨が美しく入り込んでいて芸術的です
大きなパイプに鉄骨が幾重にもまかれ、ロボットの手足のようです
赤、黄、青、白色の鉄骨が、規則正しく綺麗に絡み合っています
ひっそりと静まりかえった工場内はとにかく明るい。設置している計量器がよく見えるように昼間と同じくらい明るくしているそうで、危険防止のため安全第一を重視して、照明を絶やさないようにしているのだそうです
銀色に光るパイプや配管が暗闇に浮かび上がり、宇宙ステーションのようです
道路を挟んで正面がダイセル大竹工場、左側が三井化学の工場
岩国大竹工場は、日本で最初の総合石油工場として1958年(昭和33年)4月に操業を開始した。ポリエステル繊維の原料となる高純度テレフタル酸と、ペットボトルの原料となる樹脂を生産しています
小瀬川に架かる栄橋を挟んで広島県と山口県に分かれます。広島側の大竹と岩国側の和木にある工場群を同時に見ることができるのは県境に架かる栄橋のあたりです
川を横切るパイプラインは、大竹側と和木側の三井化学を結んでいます
対岸にいてもシュワーシュワー、ジュウ。蒸気の吹き出す音が聞こえます
上:三井化学和木工場の夜景 下:三井化学大竹工場の夜景
全国でも珍しくかなり間近まで接近することが出来、夜は宇宙基地のように雰囲気になり夜景がかなり綺麗です。大竹コンビナートは、石油化学コンビナートとしては日本で最初の1962 年(昭和37年)に建設されました。市の観光スポットとして工場夜景を紹介しているほどで、かなりダイナミックな工場夜景を見る事ができます (2018年5月1日)