佐賀県東部の神埼(かんざき)市に国の名勝指定を受けた 「九年庵」 はあります。九年庵は佐賀の大実業家、伊丹弥太郎が明治25年に造った 別荘と明治33年から9年の歳月をかけて築いた6,800uの庭園。その庭園を敷き詰める青々とした苔と、真っ赤な紅葉のコントラストが美しく、毎年紅葉時期に一般公開されています (2016年は11月15日(火)〜23日(祝)の9日間だけ)
博多駅からのバスツアーに参加!愛逢橋(橋下を流れるのは城原川)を渡り、仁比山神社仁王門をくぐり抜け、坂の参道をのぼりつめると緑の生垣に囲まれた葦葺きの屋根が見えてきます。見物客が多いときは、参道に長蛇の列ができ1時間待ちは常にあるそうですが、この日は待つことなく入場できました
もみじを鑑賞しながら進むと入母屋葦葺の屋根に杉腰張りの土壁が見えてきます
竹格子の連小窓や真竹を用いた周りの濡縁などの外観を持ち、材質、色感、意匠、構造などのすべてに吟味が加えられ、茶室と書院の様式を折衷した近世和風の数奇屋建築
9年の歳月を費やして築造された庭園であることからこの名が付いたといわれています
庭園は広く、多くのツツジやモミジ類などが植えられており、四季を通して美しい景観を楽しめる。新緑の春と紅葉の秋の時期に一般公開されています。九年庵の公開部分は狭い場所なのでこの日も大混雑でしたが、見応え十分で美しいもみじを堪能できました
九年庵の東門を出るとそこは、仁比山神社の境内。この神社は山の神、 農業の神を祭神とし、地元の人に「山王さん」と呼ばれ親しまれているそうです
神社の参道は、春は桜のトンネルになり、秋は紅葉が 美しいところです.。参道の 入り口には江戸時代に作られた仁王門があり、市の重要文化財に指定された金剛力士 像が安置されています
神崎名物のおふ餅と抹茶といただく。生麩を主原料にあずきを包んだ、ふわふわでとても柔らかいお餅でした。境内のもみじも美しくこの時期には、九年庵とともに多くの人で賑わいます
伊藤玄朴旧宅 仁比山神社入口から九年庵までの参道を上 って行くと、右手側に茅葺屋根の建物が見えてきます。江戸時代の終わりにこの地で生まれた医者・蘭学者で、近代医学の普及につとめる。玄朴が20歳の時(1821年) に建てた家
小城羊羹 小京都・小城市には、20軒以上もの羊羹メーカーがある。空気に触れて表面の糖分が固まり、シャリシャリとした食感が特徴。上品な味わいでした
小城羊羹より5分。小城の象徴の一つである「清水の滝」と周辺の紅葉をライトアップした清水竹灯りのイベントを鑑賞。狭い山間の地区には、全国名水百選にも選ばれた清水川の名水にさらした鯉を食べさせてくれるコイ料理店が軒 を連ねています
会場に着いた頃は、まだほのかに明るく遠くまで見渡せるほどでした
竹筒で作った約10000本の竹灯篭の灯りが遊歩道を灯し、清水の滝と周辺の紅葉をライトアップして小城の秋の夜を幻想的に彩ります
清水の滝 清水川の上流にある滝で、高さ75メートル、幅13 メートルの清流が垂直に流れ落ちる。ライトアップされた滝は荘厳な感じがし、迫力満点で見応えがあります。 大きな落差と豊富な水量から、西日本一の瀑布(ばくふ)と言われているそうで、別名は「珠簾(たますだれ)の滝」
暗闇に浮かび上がる紅葉と 、どこまでも無数に広がる灯篭の織り成す景色はとても美しく感動しました
見た事のない神秘的な異空間と様々に趣向を凝らした灯篭の温かく柔らかい灯りに癒されました。滝受け業の参道として多くの信者が訪れたこの場所は、パワースポットとしてもよく知られているそうです
ライトアップされた博多駅!最終の新幹線で帰ります
7時間ほどのバスツアーでしたが、平日とあって大混雑ではなかったのでラッキーでした。時間的には余裕をもって回れたのですが、佐賀の一番の観光名所「吉野ケ里遺跡」は見ることができませんでした。もっとも紅葉がテーマなので仕方ないです。またいつかゆっくりと佐賀観光を楽しみたいと思いました(2017年11月21日)