三滝寺の紅葉

広島市西区三滝本町にある三滝寺(三瀧寺)は紅葉の名所として知られています 三滝山の中腹にある高野山真言宗のお寺で、弘法大師・空海師により809年に開山された歴史のある寺院。境内には清らかな水の流れる三つの滝があり、寺名の由来となっているそうです。本堂や丹塗の多宝塔周辺の紅葉はとても美しく風情があります

参道入り口 本堂までは石段がかなりあります


茶房 空点 庵境内入り口の近くにありとろけるほど柔らかいわらび餅が美味しい茶屋です.。窓際の池には鯉が泳いでいます。池を囲むようにモミジが色づいています

にゅーめん&わらび餅 にゅーめんはお母さんが作る昔懐かしい家庭の味がしました。たっぷりのきな粉の上には白砂糖・・大きくカットされたわらび餅は口の中でとけるほどまろやかで柔らかく、何度でも食べたくなるほど美味しかったです

多宝堂 1526年に和歌山県の広八幡神社の境内に創建されていたものを原爆被災者の霊を弔うためこの地に移築したそうです

想親観音堂 1が見えます。被爆した建物ですがその姿を残しています。他に三鬼権現堂、鎮守堂、鐘楼などが被爆建物だそうです


弘法大使、日蓮上人、道元禅師、親鸞聖人の像が立っています。その奥にはに三つの滝の一つ、三之瀧・駒ヶ瀧 があります。段々になっていて静かに一筋、二筋落ちるように流れています

鐘楼 参道は日陰のためひんやりとし、参道の両側には横になった珍しい羅漢像や磨崖仏,石像,石塔,句碑が並んでいます。じっくりと観察しながら散策するのも楽しいです。苔むした藁ぶき屋根の風情がある建物は茶堂です 


二之瀧・梵音の瀧 茶堂の庭へ流れる梵音の滝は色づいた木々の苔むした岩肌を流れるように約50mの絶壁から落ちてくる滝は雄大です。茶堂の前には補陀落(ほだらく)の庭と呼ばれる庭園があります

本坊 住職の住居だったところで現在は使われてません


三鬼権現堂 この観音堂も被爆した建物で、國廣四鬼神和尚が、山手川に三滝橋を架け鐘堂を再建しさらに現在地に再建したもので、主に祈祷を修行するお堂だそうです。権現堂近くの石段を登ると見晴らしの良い広場につきます。そこからは広島市街が望めます


三鬼権現堂より本堂を見る。本堂はかなり高いところにあるのですが、残念ながらもみじはまだ色づき始めでした


本堂回廊の仁王像は怖い形相をしています。本堂には室町時代に作られた木造阿弥陀如来像が安置されています。その本堂回廊の左右には金剛力士像と不動明王像が立っています。本堂の脇には沢山の水掛け地蔵が並んでいます

一之瀧・幽明の瀧 本堂からさらに上まで登ると鎮守堂があり、その近くを流れる瀧で 一番上に位置します。さほど高くはないのですが3つの滝の中では一番勢いがあります。それぞれに流れが異なる3つの瀧は存在感があります

三滝山は古く茶人の上田宗箇が城下の茶室の借景として松を植えた山として宗箇山と呼ばれることもあるそうです。広島市内にありながらも四季折々を感じられる趣があり、静寂で心が洗われ何度も訪れたくなるところです。この日も三滝山に登山する方がたくさんいらっしゃいました。初心者やファミリーでもお手軽に登ることができる山として愛好家が多いようです   (2019年11月15日)