安芸の宮島・桜 2019

日本三景といわれる景勝地・宮島は夏の花火大会や秋の紅葉でよく知られていますが、春の桜のシーズンも趣があり見逃せません。島内には約1900本もの桜が咲き乱れ、なかでも多宝塔周辺は桜の名所で、美しい景観を堪能できます

フェリーより大鳥居を望む。大鳥居の向こう一帯に桜が咲き誇る景観は風情があります

宮島桟橋から表参道商店街を通り厳島神社へが定番なのですが、いつもと違ったコース歩いてみます

町屋通りを途中からわき道にそれ石段を登ると 誓真大徳頌徳碑 という記念碑がある広場に出ます。桜のスポットとして知られていて五重塔が目の前に見えます

400年以上の歴史を紡ぐ浄土宗のお寺・ 光明院  近くには美味しい牡蠣料理が食べられるお洒落な古民家・牡蠣祝(かきわい)があります。前の坂道を下ると五重塔が見えてきます

和様・唐様を合わせた鮮やかな赤い塔が印象的にそびえる五重塔は、桜ともよく合います

五重塔の隣りに建つ 千畳閣 (豊国神社)。豊臣秀吉が建立を命じた大経堂で、 その広さが畳857枚分あることからそう呼ばれるようになったそうです 入館料100円


千畳閣から眺めた厳島神社&多宝堂。潮の満ち引きで全く違う景観を見せる厳島神社。この日は引き潮で大鳥居まで歩いていけます

厳島神社 (拝観料300円)平安時代の寝殿造りの粋を極めた日本屈指の名社です。廻廊で結ばれた朱塗りの社殿は、潮が満ちてくると海に浮かんでいるように見える姿は、世界を代表する建物

厳島神社は本殿、幣殿、拝殿、祓殿、 廻廊のいずれもが「国宝」に指定されています

  • 能舞台 国内でも唯一の海に浮かぶ能舞台。現在、重要文化財に指定されている国内5つの能舞台のうちの1つ

  • 反橋 かつては重要な祭事の際、勅使がこの橋を渡って本社内に入ったことから別名・勅使橋とも呼ばれています

多宝塔 厳島神社に寄贈された宝物は数多くその一部は宝物館に陳列してる。厳島神社出口付近には厳島宝物館があり、裏手の高台には多宝塔があります。唐風の塔に満開のサクラが映えは華やかで本当に綺麗です


多宝塔周辺、アセビの花が咲いているアセビロードの辺りは五重塔、千畳閣、厳島神社、大鳥居などを一望できるビュースポットがあります

桃林(もんばやし) 多宝塔より僅かな距離にある。観光客の方が訪れることが少なく隠れた桜の名所で、多くの桜が咲き誇り静かでお花見にはもってこいの場所です

大聖院 宮島宝物館から徒歩5分ほど。標高530m弥山の麓にある真言宗御室派の大本山で第14番札所。隠れパワースポットとして知られています。宮島最古の寺院で、空海(弘法大師)が開いたとされる、とても格式の高い寺院で境内には観音堂、摩尼殿などの伽藍が建ち並

魔尼車(まにぐるま)を廻しながら石段を登ります。一回廻せばお経を一巻呼んだのと同じ功徳が得られると言われています.。摩尼殿(中)、大師堂(右)。大聖院は紅葉の名所でもあります

遍照窟 大師堂の地下にあり、薄暗い洞窟の中には四国八十八ケ所の仏像がずらりと並んでいます。本尊前には各四国八十八ヶ所霊場の砂が埋めてあり、お砂踏みをすると四国霊巡りと同じ御利益があると言われています。幻想的な光が神秘的で<


大聖院へのメイン通リの坂道の途中にこんな案内板あり。気になるので山道を歩くことに・・・頂上の平松茶屋で抹茶セットを注文。温めなおしたもみじ饅頭と抹茶をいただきながら素晴らしい眺望を堪能しました

かなり潮が引き多くの人が大鳥居の周辺に群がっています。抹茶セット(\650)はちょっとお高いと思ったのですがこの絶景には代えがたいと納得しました

桟橋に向かう途中、、厳島神社の本殿裏にある筋違橋(すじかいはし)の下を流れる御手洗川川の両岸に咲くしだれ桜、ソメイヨシノがとても綺麗でした

最後に再び厳島神社側から五重塔を見上げました。しだれ桜とのコントラストが碧い空に映えます

宮島は 秋の紅葉が有名ですが、春の桜も絶景です。 要害山・宮尾城跡の桜、宮島水族館近くの大元公園など他にも桜の名所は多々ありますが、その中でも一番の名所と言えば多宝塔の桜ではないでしょうか。厳島神社や大鳥居を見下ろしながら桜色に染まる宮島を眺めることができます宮島には昔ながらの情緒が漂い訪れるたびに新しい発見があり、魅了する建物も沢山あります  (2019年4月3日)