尾関山公園 (三次市)

三次の秋 2020

広島県の北部に位置する市で中国山地の自然に抱かれた三次盆地には紅葉や秋を感じられるスポットが点在します。江戸時代、浅野家三次藩の下屋敷が置かれていた場所で広島県有数の紅葉の名所として知られている「尾関山公園」、県内3位を誇る「香淀の大イチョウ」、広島県で唯一日本の滝百選にも選ばれている「常清滝」など作木町界隈を観光してきました

尾関山公園三次の市街地からわずかな距離にあり 江の川畔に位置し春は桜、秋は紅葉の名所として知られている都市公園です。紅葉のシーズンには多くの人が訪れ、駐車場は順番待ちをする車の渋滞が絶えません。尾関山公園の道路を隔てて向かいには浅野家の菩提寺でもある「鳳源寺」があり、境内の紅葉も見頃を迎えています

尾関山には迎陽台、石見台、因幡台、望巴台などの広場があります。標高は202メートルの高さがあり少し急な坂道を展望台目指して紅葉を楽しみながら散策します


駐車場前に公園内のポイントである「清心池」があります。枯山水の池ですが、池の傍らに浅野長治の三女 阿久里姫(瑤泉院)の石像や小鳥を持つ子の「小鳥と児の遊び」の像が立っています。池や木々の周りには竹の造形や地元の中高生が三次の四季を描いた和傘が飾られ趣のある雰囲気です



見事な紅葉に感動します。紅葉のピークに合わせて夜間はライトアップされています。昼間と違って幻想的な光景になることでしょう


ブランコやシーソーなどの遊具もあります。赤く染まるモミジの絨毯に燃えるようなモミジの木々が素晴らしく美しいです


モミジのトンネルを登って行きます。赤、オレンジ、緑と包み込むように染まっています


中腹辺りに広がる朱く染まる光景には息をのむばかりで、綺麗としか言葉が出てきません。和傘や竹の使った演出も見事です。「この山の桜むかひ 流れくる 川ひろしくして 水のひかれる」というアララギ派の歌人中村憲吉の歌碑などもあります

山全体が真っ赤に染まっているほど紅葉しています。 広島の 県北部でいち早く紅葉が楽しめ人気で定番の紅葉スポットは秋色に染まり美しいところです

江戸時代、浅野家三次藩の下屋敷が置かれていた頃は天文台を設けていた。その跡には展望台があり市街の街並みや江の川の流れを一望することができます


三次市は霧の町と呼ばれるほど秋から早春にかけて霧の海、雲海が発生することで有名だそうで、今朝、中国自動車道で三次に向かっている途中、視界が見えにくくなるほどの霧が発生し幻想的な光景に出会いました。霧の海が見れる絶景ポイント「高谷山展望台」があり毎年10月頃には「霧の海開き」が行われるようです。中国地方で最大の河川「江の川」や市街地を囲む山々はまだ霞んで見えます

鳳源寺(ほうげんじ)臨済宗妙心寺派の寺。本尊は薬師如来。 1633年に、三次藩初代藩主・浅野長治が建立した浅野家の菩提寺で忠臣蔵ゆかりの寺院で、境内にある大石内蔵助良雄が手植えしたといわれる枝垂桜が有名!

本堂正面に掲げられた山額は、浅野長治自筆と伝えられています。春になるとしだれ桜が綺麗でしょうね

阿久利姫の父親で三次の町作りに尽力を注いだ「浅野長治座像」と浅野家の家紋の瓦。この辺りの紅葉はとても綺麗でした


階段を登った先には赤穂義士の四十七士が出立する姿を模した木像を安置した「義士堂」があります。尾関山公園と近いところにあるので一緒に紅葉散策をすると手軽に紅葉めぐりができると思います   (2020年11月14日)