岩国市横山、岩国藩主・吉川氏の居住跡であった吉香公園近くにある紅葉の名所、紅葉谷公園のモミジが見頃を迎えています。モミジが美しいことで知られる公園内には1,000本近くももみじが植えてあり、紅葉の頃は西の鎌倉とも言われる程趣のある場所です。そう広くない園内は燃えるような晩秋を迎えて華やかな雰囲気に包まれています
市指定文化財・永興寺の山門にかかる色づき初めのもみじとのコントラストが美しく、境内は真っ赤に紅葉したもみじがトンネルのように覆っています。 紅葉谷公園は昔、寺谷と言われ寺院が集まっていた場所でした。古くからあった寺院庭園を大正時代に公園化したもので現在では枯山水の庭園がある「永興寺」と臥龍梅の咲く「洞泉寺」の2つの寺院が残っています
赤や橙に変化し、イチョウの黄色と苔むした庭園、白い土塀が織りなす美しい景色が続いています。岩国城へ続く城山登山道に沿って紅葉を楽しむことができます。紅葉のシーズンを除くと、普段はウオーキングを楽しむ人が散策する程度でとても静かで落ち着いた雰囲気のあるところです
岩国出身の女流文学者「宇野千代」さんのおはんの碑には、代表作「おはん」にちなんで自筆の一節が刻んであります。ここからさほど遠くない場所には生家もあり、約300坪の敷地内の広い庭には千代さんの好んだモミジが多数植えられています
六角亭 韓国の韓国京畿道碧蹄館にあり、1918年に到来したといわれる六角の形をした建物はエキゾチックで風情があり、この辺りの紅葉は格別に美しい
紅葉の頃が最高に綺麗なのですが、新緑の頃も癒さる景色になります。四季折々訪れるのですが、どの季節も風情がありお気に入りの公園です
この日は小雨がちらつき、晩秋にしては比較的暖かでした。広島から来られた方の描きかけの油絵を背景・・・どんな絵に完成されたのでしょうか・・・今年は暖かくもみじの色ずきが遅いとのニュースを聞きますが、ここ紅葉谷公園は、例年になく華やかで美しい紅葉を見ることができました (2019年11月18日)