”和歌山県の世界遺産を巡る旅” 個人では行きにくい南紀の見どころ12景・宿泊は ”南国ムードの絶景温泉” こんな見出しに誘われて、本来は分刻みの行程のツアーには参加しないのですが、秘境、絶景を見たく今回出かけてみました。広島駅からの出発で新大阪駅下車。そこからは観光バスで本州の最南端を目指します。白浜・串本、熊野、高野山エリアを中心に巡ります
2日目 ホテルから眺めた日の出
ホテルの近くには、大小約40の岩が南西一列におよそ850メートルも並ぶ 橋杭岩 がそそり立つ
日本三大古道の一つ、熊野古道は熊野三山へと通じる参詣道の総称。熊野那智大社、那智の滝への 参道へと通じる熊野古道大門坂は全長約640m、高低差約100mの石畳道。樹齢約800年の夫婦杉は朱い橋を渡ると姿を現します。静寂な杉木立の中を歩けば荘厳な雰囲気を感じます。世界遺産登録
那智の滝 参道の先にある那智大滝は、高さ・水量ともに日本一で日本三大名瀑の一つ。那智原始林と呼ばれる原生林が広がっていて深い原始林を割って垂直の断崖に沿って落下している。「日本の滝100選」のひとつ、「日本の音風景100選」にも選定され、世界遺産に登録されています
滝の上にかかる大しめ縄は、7月9日と12月27日に張り替えられるそうです。滝の落ち口の岩盤には3つの切れ目があって、3本になって滝が落ちることから「三筋の滝」ともいわれています
熊野那智大社 土産物店が軒を連ねる参道の石段(467段)を登っていく と、標高約500mにある那智大社、那智山青岸渡寺の境内にたどりつきます。1300年の歴史を持ち古くは「那智権現」などと呼ばれていました。那智大社は那智の滝を神とする自然崇拝からおこった社で、滝より少し離れた場所にあります。熊野三山の一つで世界遺産登録
八咫烏(ヤタカラス) 熊野の神々の使いとされている八咫烏は3本足のカラスで、日本サッカー 協会のエンブレムにもデザインされていたので、「サッカーの神様」とも言われてます
熊野青岸渡寺 那智大社と隣接して建っていて、熊野那智大社と一体の寺院として発展し、西国三十三所観音霊場巡礼の第一番札。天台宗の寺院で本堂および宝篋印塔は国の重要文化財に指定
三重塔 熊野青岸渡寺の境内から見える朱色の三重塔は、滝との調和が美しく人気のフォト スポットとなっています
谷瀬の吊り橋 バスは山中を走り奈良県吉野郡十津川村に到着。「たにせばし」は日本有数の長さを誇る鉄線のつり橋。 上野地と谷瀬を結ぶこの巨大なつり橋は長さ 297メートル高さ54メートル。眼下には清澄な十津川が流れる。足がすくみながらもこわごわ歩いて渡る。かなり揺れ、ギシギシと鳴るスリル満点な吊り橋。地元の人たちは日常の生活道路として利用し、徒歩はもちろん自転車やバイク、年配の方は三輪車などでわたっているそうです
再び和歌山県に戻り、最後の観光地である高野山へ
高野山奥の院 弘法大師(空海)によって開かれた、真言密教の修行道場であり高野山真言宗の総本山 で、奥の院は高野山の中で もっとも聖域となる場所です。周囲を1,000m級の山々に囲まれ全長2kmにわたる参道が続く
奥の院への参道には、皇室、公家、大名、大企業などの墓碑や無数の石塔が立ち並ぶ、その中には著名人の墓碑や供養塔も多い。奥の院の入り口がある「一ノ橋」。杉木立の並ぶ参道の先に奥の院はあります。その建物の奥に弘法大師の霊廟がありますが、この先は撮影禁止。ガイドさんの案内で拝観、参拝。重々しい空気が漂う神々しい特別な場所でした
奥の院御供所 今も空海さんの朝食がここからから御廟に運ばれている
奥の院頌徳殿(茶処) 休憩所として利用
英霊殿 第二次 世界大戦の戦死者供養のために建立されました
紅葉の時期はそろそろ終わりそうです。これから厳しい冬の到来
車窓から見た高野町の風景。肉、魚屋さんはないけれど、酒屋さんは何軒かあるそうです。ここ高野山は寒いので体を温めるるためお酒は飲めるそうです。お酒は般若酎、ビールは泡般若だそうです。また52ものお寺が宿坊として利用でき、精進料理を味わえるのも楽しみの一つ!
2日目のバスの走行距離:約300キロ。これより岸和田、堺市を経由してJR新大阪駅に向かいます。あわただしい観光時間でじっくり、ゆっくり見て廻ることはできませんでしたが、個人でこれだけの観光地を巡ることは困難なことでしょう。両日とも昼食は車中にて。これだけは残念でした(高野町で精進料理を味わいたかったです)高野山は一日かけてゆっくり見て廻りたいところで、ぜひいつかまた訪ねたいと思います (2017年11月6日)