奈良観光 奈良公園・春日大社  西の京・薬師寺エリア

約1,300年の歴史を誇る「古都奈良」には世界遺産に登録された史跡をはじめ古都の景観と風情に触れる魅力的な観光スポットが数多く残されています。なかでも奈良公園・ならまち周辺には東大寺など、国宝や世界文化遺産に指定されているスポットや仏像が数多く残されています。それらの「古都奈良の文化財」を巡ります



奈良の代表的観光スポットであり、世界遺産にも登録されている「 春日大社 」は御蓋山(みかさやま)の麓の豊かな森に包まれた広い境内には、朱塗りの美しい社殿が立ち並び日本で唯一、縁結びや夫婦円満などのご利益で知られます。西回廊にある三つの門の中で南側にある門・ 慶賀門 より参拝。慶賀門は国の重要文化財に指定されています

朱塗りの廻廊に並ぶ釣灯籠は平安時代から現在までに奉納され燈籠がおよそ3,000基あり、全ての灯籠に火をともす神事が行われます

巨大な御神木の杉は、樹齢がおよそ800~1000年。大杉は高さ25メートル、周囲8メートルの巨木です

幣殿 は祭神を祀る本殿と参拝者が拝礼する拝殿の間に位置し、中殿とも言われます

参道に並ぶ何基もの石灯篭は、神鹿として大切にされている鹿の姿を刻んだものもあるそうです



南門 は本社の正門となっており、春日大社で最大の門で高さ12メートルの楼門。表参道を歩いて回廊内に入る時にくぐります。春日大社は全国に約3000社あるという春日神社の総本社で、広大な敷地を持ち、その広さは東京ドーム22個分に相当します。藤は春日大社の社紋にも描かれており、古くから境内に自生し慶賀門近くには地面にすれるほど花房が伸びる「 砂ずりの藤 」と呼ばれる古木があります

近鉄奈良駅から電車に乗り、西ノ京エリアへ・・・・天武天皇の皇后病気平癒を祈願して建立された 薬師寺 は健康祈願に効くパワースポットと言われています。三重塔と仏教美術の秀作といわれる薬師三尊があり世界遺産に登録されています 與樂門 (こうらくもん)から境内に入ります



薬師寺は日本で初めて東西に二つの塔を建立した双塔式伽藍として有名で、 金堂 は薬師寺の中心のお堂で、優美な姿から「龍宮造り」と言われています。本尊薬師三尊像(国宝)をお祀りしています



西塔と東塔の外観は似ていますが、 東塔 の落ち着いた色合いに比べ、朱や緑の鮮やかな色に金色の金具に彩られた 西塔 は対照的でデザイン性に富んでいます

大講堂 は、多くの学僧が宗派である法相宗の教えを学んだ場所です。金堂よりも規模が大きく平成15年に再建されました。伝統工法による復元建築としては史上最大です



中門 は昭和終わりに再建されたもので左右の端には二天王像が立っています。二天王像も平成になってから復元されたものだそうでカラフルな彩色で美しい

西ノ京エリアには鑑真大和上が、759年に戒律を学ぶ修行道場として開いた 唐招提寺や1300年の時を経て今に至る平城宮跡 (世界遺産)が点在しており、日本の仏教において多大なる影響を与えました。どかなまちに天平文化の面影を偲べます (2023年10月27~28日)