温暖な気候で災害が少なく美味しいものが多い。そして山や川・海もあり自然がいっぱい、おまけに雨量が少なく確実に晴れの日が多いことから”晴れの国 おかやま”と表現されています。山陽道の中央に位置し、東は兵庫県、西は広島県に隣接。古代吉備の文化発祥の地として栄え、中四国地方の交通の要衝として古くから重要な位置にあります。日本三名園の一つ岡山後楽園に岡山城。桃太郎伝説の残る歴史スポットを巡っていきます
倉敷川に朝がきました。午前7時ころ、辺りが明るくなり始めました。人気のない美観地区を撮影する観光客やウオーキングをを楽しむ地元のが行き交い活気づいてきました。ホテルの近くンには少女漫画界の巨匠 いがらしゆみこの美術館 があります。館内には、直筆原画や複製画、連載当時のグッズなどを常設展示しているほか、館内で記念撮影ができる「プリンセス体験」も人気だそうです。美観地区にはないひときわ目立つ赤い建物が印象的でした
昨日はすでに閉店していたため行くことができなかった「林源十郎商店」。「林源十郎商店」は旧林薬品を改装し、生活雑貨のショップやカフェ、こだわりの文房具、倉敷発祥のマスキングテープなど何店かが入居しています。その中のカフェでモーニングをいただきました。美味しいコーヒーが味わえるスタンディングカフェです「Cafe Gewa」。モーニングのトーストセットのハニーバター&バナナトースト!
阿知町東部商店街と通り抜け倉敷駅
美観地区北側の鶴形山にある阿智神社本殿の裏手に阿知の藤と呼ばれる藤の名木があり天然記念物に指定されています。その藤の花がデザインされたマンホール
JR岡山駅東口に建つ桃太郎像。桃太郎がお供の猿、雉、犬を連れて遠くを眺めているような表情の像です。隣りにはネギ坊主のような形をした大きな噴水「ピーコック噴水」があります
吉備津神社
駅前にある桃太郎商店街。東口前を出て真正面の道路向こうにある岡山駅前電停に入るラッピンされた路面電車(おかでん)。JR岡山駅に戻りJR吉備線(桃太郎線)に乗り桃太郎伝説の残る吉備津神社へと・・・
吉備津駅で下車し、松並木の長い参道の先にあります。昔話・桃太郎のモデルとされる鬼退治の神話が伝わる山陽道屈指の大社で縁結びや、夫婦円満、安産育児、長寿、現金収入UPにご利益があるようです
吉備津神社の後ろにある吉備中山は古来より、神の山として崇められ,吉備津神社はこの山のエネルギーを強く受けたパワースポット。石段の先には拝殿があり、特にこの石段にパワーが宿っていると言われています
本殿は今から600年前の応永12年室町時代、足利義満の時代に25年の歳月をかけて再建されたもので入母屋の千鳥破風が前後に2つ並んだ大きな屋根は、夫婦が仲良く寄り添っているようにも見える「比翼入母屋造り」。全国でもここでしか見られない様式の為「吉備津造り」とも言われていて、国宝に指定されています
本殿から南の本宮社をつなぐ回廊は400m近くあり土地の勾配に沿って美しい曲線を描きまっすぐに伸びています。古代の謎に満ちた神社でご利益をいただきました
岡山駅に戻りレンタサイクルで後楽園、岡山城へ。途中岡山県庁の近くにある大人気の定食屋さんキッチンほりぐちでランチ。ピーチポークの生姜焼き定食、ハンバーグ おろしポン酢定食をいただく。ボリュームたっぷりの家庭的な定食でした
岡山後楽園
備前岡山藩の第2代藩主・池田 綱政の指示で、 14年の歳月を掛けて完成した日本三名園の一つ。名称は岡山城の後ろに作られたことから後園と呼ばれていましたが、のち「後楽園」と改められたそうです。江戸時代の絵図や池田家の記録、文物が多く残され歴史的な変遷を知ることができる大名庭園となっています
正門を入り左方向にはタンチョウ鶴の鶴舎があり、9月~2月には月2回、園内を散歩するタンチョウの姿を間近で眺められます
藩主が後楽園を訪れた時の居間として使われた延養亭。園内外の景観が一望できる中心的建物
白いハス(大名蓮)が咲く花葉の池。巨岩を細かく割って運び元の形にくみ上げた「大立岩」があります
園内で一番大きな池沢の池に浮かぶ白砂、青松が美しい砂利島
「沢の池」に浮かぶ島に建てられた茶屋、島茶屋。絵画のような美しい光景!
ほぼ中央に位置し、頂上からは庭園全体が見渡せる小高い丘は唯心山
藩主 池田綱政が観音様を祀るためのお堂として建てられた慈眼堂
日本に広く自生している野芝を大量に使った庭は明るく広々とし、園内を流れる水とともに美しい景色を作りあげています
園内からは岡山城が見えます。意外と近くにお城があることに気付きました
藩主の池田綱政が最も好んで利用していたといわれる亭舎、廉池軒。廉池軒近くの南門から岡山城へ。ゆっくりと見学するのには時間が足りません。順路に沿って見て廻るには2時間ほどかかります。3百年の歴史が息づく美しい後楽園を移り変わる景色を眺めながら散策できなかったことは残念です
南門を出てすぐのところにある碧水園(へきすいえん)で休憩して岡山城へ。旭川の水辺にたたずむオープンカフェからは、川向こうの岡山城が一望できます。揚げたてきびダンゴ(醤油きな粉味)とぜんざいをいただく!
碧水園から岡山城を眺める。絶景です
岡山城へは後楽園と岡山城を繋ぐ月見橋を通リます
岡山城
天下人となった豊臣秀吉に身内並みに厚遇されて大大名となった宇喜多秀家が、秀吉の指導を受けて築城し、8年の歳月を費やして建造されました。天守閣は城主の権威を象徴する書院造りの居間(城主の間)が設けてあり、初期の天守閣の性格を物語っています。昭和20年の空襲で焼失しましたが、昭和41年に再建され、城主の間も復元されています。烏城、金烏城とも呼ばれる美しいお城
月見櫓 二代目藩主の池田忠雄が岡山城の増改築に際して、本丸搦め手に備えて建てた江戸時代初期の隅櫓です
夢二郷土美術館
岡山出身である詩人・画家の竹久夢二。夢二郷土美術館は大正から昭和にかけて活躍した夢二の作品を約3,000点収蔵する美術館で、昭和59年(1984年)に生誕100年を記念して開館。ミュージアムショップやカフェも併設し、カフェでは夢二が好んで食べたヨーロッパのお菓子「ガルバルジィ」を味わうことができる
88年に開館し、岡山県が育んだ作家や文化に焦点を当てた美術作品を収集している 岡山県立美術館(右) 。岡山ゆかりの芸術家の作品である雪舟「山水図」、宮本武蔵「布袋図」、浦上玉堂「山澗読易図」などが必見。 岡山市立オリエント美術館 は昨年、開館40周年を迎え、公立としては日本で唯一となるオリエント(現在の中東地域)の考古美術品を約5,000点収蔵する美術館。2020年10月10日より建物の大規模改修工事のため1年間休館
城下町として栄えた岡山市。比較的市内の美術館や博物館などの文化施設は歩いてまわれる範囲にあり、岡山観光の定番を廻りました。日本三名園のひとつである岡山後楽園は江戸時代からあまり変わることなく今日に伝える歴史ある庭園で芝の綺麗な趣のある庭園でした。その続きにある黒い外観から烏城と呼ばれている岡山城はどこから見ても美しい城でした。”晴れの国 おかやま”は2日とも秋晴れでこの時期にしては暖かい天候でした (2020年10月16日)