津和野鷺舞神事Ⅰ

鷺舞は「山陰の小京都」津和野の弥栄神社に伝わる古典芸能神事で、1542年、津和野城主が疫病退散を願って京都から移し入れたのが始まりと言われ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています





舞の前に津和野の子供たちが小鷺に扮して津和野小学校から町を練り歩く「子鷺踊り」が披露されます。愛らしい子鷺の舞は軽やかで見物客を和ませます



午後3時過ぎ鷺舞保存会のメンバーによる方々が殿町通りにある頭屋前から出発し鷺舞神事を行います。沿道には多くの観光客や写真愛好家の人たちが集まり賑わっています

鷺舞は鷺の雄、雌2名と棒を振り周りの邪気を沈めていく棒振、2名と鷺を追い立てるようなしぐさをする羯鼓(かんこ)2名、そ太鼓、かね、笛の囃し方、合わせて10人で構成されています

雄雌のシラサギの衣装を着た2人が笛や太鼓に合わせて、鷺頭をかぶり、桧でできた真っ白い羽を小刻みに羽ばたきしながら羽を広げたり、片足を上げたりと息の合った舞を披露してくれます

両羽を大きく広げたその姿は本当に美しく、ゆったりとした優雅な舞に伝統を感じます。鷺羽は重さ12kgもあるそうです。20日は町内11カ所で、27日は9か所で舞を披露します



御旅所での舞いの後、弥栄神社へ移動します



津和野大橋手前の大鳥居をくぐり抜けると弥栄神社があります。最後に弥栄神社での奉納を行い神事を終わりとします

かって京都の弥栄神社で演じられていた舞を津和野に伝承して400年の歴史を誇る日本で唯一の鷺舞だそうす。夏の青空に下、純白の羽が扇を広げたように開く姿は華やかで優美です (2023年7月27日)