JR広島駅から山陽本線で30分ほどの西条駅からすぐのところに「酒蔵通リ」があります。駅周辺では現在も7社の蔵元が醸造を続けています。赤い煉瓦煙突を看板代わりにした醸造元や、白い漆喰と黒い海鼠壁とのコントラストが美しい土蔵造りの酒蔵通リをそぞろ歩きました

白牡丹酒造
1675年(延宝三年)創業。広島酒の中で最も古い歴史を持つ酒蔵。京都の五摂家の一つ、鷹司家の家紋にちなんで命名されたといわれています。甘口で飲みやすいお酒

冥加の水  酒造りに最適な龍王山の伏流水が地下に流れ着き、各蔵元が地下から汲み上げて酒の仕込み水として使用

西條鶴  西条の中でも手作り醸造にこだわっている蔵元。沢山のレンガの煙突が立っているのですが現在でも使われているのはここだけだそうです

亀齢酒造  明治30年頃、「亀は万年」の言葉のごとく長命と繁栄を願って命名。西条酒の中では辛口そして、すっきりとした味わいが特徴

賀茂鶴酒造 広島を代表する蔵元。明治時代から先進的精米技術をとりいれ、大吟醸酒造りの先駆けとなった酒造元

蔵元の歴史や酒造りへのこだわり、「賀茂鶴」など地酒(日本酒・銘酒)の紹介や試飲(有料)も出来ます.。福神井戸の井水を仕込み水として使用

  • 佛蘭西屋(ふらんすや)  賀茂鶴酒造直営の店。酒蔵通りの一角に京都の町屋をイメージした落着いたたたたずまい

ランチ(魚&肉から選ぶ)\1,550   季節の野菜のテリーヌ、沼田産小松菜のクリームスープ、パン、広島産豚肩ロースのソテ-、シフォンケーキとカフェラテ。雰囲気、接客、味、三拍子そろっていい感じでした。1階は洋食、2階は和食

福美人酒造 酒造り以外でも、酒造技術者の養成機関として指定され、西条酒造学校と呼ばれる。ここで酒造りを学んだ杜氏たちが全国の蔵元で活躍しています。「美人の井戸」の水で醸す福美人はその名の通りやわらかくやさしいお酒です

  • 御茶屋(本陣)跡 江戸時代参勤交代の大名や要人が宿泊した

  • くぐり門 2つの建物の間に路地がある。芝居小屋「朝日座」への入口となっていたもの

酒造元であるシンボルの杉玉酒造通リは、このマンホールが目印です

ご当地キャラ「のん太」。のん太のキーホルダーやお守り、パンなどを販売

ここ数年、日本に留まらず海外でも人気急上昇中の日本酒。男女問わずにファンが増えているそうです。日本酒に含まれる成分は、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促したり、血流を良くして冷えやむくみを解消してくれるそうで、女性には嬉しい限りです。酒造の白壁と赤レンガの煙突、なまこ壁の町並。しっとりとした雰囲気の通りでした    (2016年2月29日)