三景園は三原市本郷町にある面積約6ha、広島空港開港を記念して1993年に造られた日本庭園で、広島空港の隣にあります。広島の「里・山・海」をテーマに自然を生かし年間を通じて美しい日本庭園を楽しむことができます。3月は梅まつり、5月は新緑、牡丹、つつじ、6月には紫陽花、菖蒲、11月にはもみじまつりと多彩な催しが季節ごとに開催されています
今年開園25周年を迎えたもみじまつりは11月3日〜25日まで開催されています。正門をくぐり石段を下りていくと数寄屋風水上建築の潮見亭が見えてきます。ここで入園料(大人310円)を払います
瀬戸内海にたとえた大海に突き出した回廊では、津軽三味線、しの笛、和太鼓の和楽器のアンサンブルの演奏が披露されています。大海には雌の錦鯉400匹が泳いでいます
一つは、自然林を生かした山のゾーン、そこから高低差約14メートルの滝「三段滝」。次いで、里のゾーンには、竹林、梅林、ため池(里の池)、もみじ谷を配し、山里をイメージしました。もう一つの海のゾーンは、大海と中島群、橋、それに数奇屋風水上建築の庭園事務所(潮見亭)を配置しています。これは、宮島を連想した施設で、大海は、瀬戸内海を表したものです。このことから名称は山・里・海の三つの風景にちなんで「三景園」と名が付いたそうです
海のゾ‐ンを散策してみます。大海の周りを半周したところから潮見亭の全景がが見えます
菱亭の周辺には燃えるように真っ赤に色づいたもみじが川面に映っています。中島群、太鼓橋を渡り里のゾーンに向かいます
里のゾーンには、里の池、もみじ谷などが点在します。周りを竹林に囲まれた里の池では落葉が池に浮かび風情のある景色が広がっています。この辺りはすっかり晩秋の感じがします
少し高台にある里のゾーンからの眺め。池に架かる大小2つの趣のある木製の太鼓橋が見えます。この庭園の特徴は、約7000トンにも及ぶ広島県内産の自然石と空港工事で出た石を使っていることで、雄大な”庭園景観”を造っています。また植栽に用いた樹木は「山取り」といわれる造園の手法で、自然林から直接移植したとありました
もみじ谷にかかるもみじ橋からの紅葉はとても美しい!この辺りが撮影ポイントなのか代わる代わる名カメラマンが角度を変えて何枚もカメラに収めていました
赤、黄、緑、色とりどりのもみじの競演。もみじ橋のたもとには見事な大木の黄もみじは素晴らしく、美しい!
山のゾーンには、三段滝から勢いよく落ちる水流が渓谷を伝わって流れていきます
滝見台(左)から三段滝の全景が見えるのですが木々が邪魔をしてあまりよく見えないので、滝の真下まで行き撮影しましたが、ここも今一見えません。水の中に入らなければ全景を見ることができないようです
再び潮見亭に戻り、もう一度庭園を見渡し水面に移る風景に感動しながら三景園をあとにします
佛通寺よりさほど遠くない距離(20分ほど)にある三景園には、2026年6月紫陽花の花まつりに来て以来の来園。広い庭園には今が見頃となったもみじが赤く紅葉し海、里、山を華やかに彩っていました。太鼓橋を渡った所にある月漕亭では、金襴緞子と紋付き袴の和装姿で結婚式の前撮りをされてました。日本庭園に東屋、絵になる光景でした (2018年11月10日)