宮島の紅葉 2018

日本が世界に誇る歴史的建造物:安芸の宮島は廿日市市の一大観光地です。四季折々に美しい景色が広がり、多くの観光客を魅了する神の島。なかでも秋の紅葉シーズンには一年でもっとも混み合うシーズン。日本三景、世界遺産、神の島宮島は、近年特に外国人観光客が多く見られるようになりました

この時期は、どこのパーキングエリアも満車状態で空待ちの車で渋滞が予想されること間違いなしなので、JR山陽線を使って正午過ぎに家を出ました。宮島口桟橋より宮島まではフェリーで10分ほど。大人片道180円

定期船のJR西日本フェリーは鳥居に最接近し、厳島神社と大鳥居を海から眺めることができます


表参道商店街で揚げもみじをいただく。ひろしまレモン、スタバなど新しい店舗も出店してます。商店街の中ほどに設置してあった世界一の大杓子は、展示場所を含む一帯に「TOTO宮島おもてなしトイレ」を整備することになり、移動されたそうです。最初に紅葉谷公園に直行します


弥山(ミセン)原始林の麓にあり紅葉の時期を迎えるこの時期には、ひときわ鮮やかな景色が楽しめる華やかで美しい場所です。イロハモミジが約560 本、 ...オオモミジが約100本、カエデやヤマモミジなどもあります。 真っ赤に燃えるような光景を想像してたのにちょっと期待外れでした。以前見た景色とは違って、すでに散ってしまった木々が多く見られ、タイミングを逃がしたのでは・・・見頃の時期は難しいです


紅葉谷川沿いに広がる公園で、江戸時代に開拓されたモミジの苗木が植えられたのが始まりといわれ、宮島内では紅葉の一番名所です。公園内は散策道として整備され、弥山へのロープウエイ乗り場に続いています

市街地には多数の鹿が住んでいます。鹿は海を泳いで渡ることがあるので、自力で渡って来て古くから住んでいたようだと言われています。食べ物をもって歩いていると必ず横に来て欲しがり、紙袋を引っ張ったり、時には破いてしまうこともあるので要注意です

公園内にある四宮神社は五穀豊穣や商売繁盛にご利益がある神社。美味しい丼物や定食を提供してくれる山村茶屋


自然を満喫しながらキャンパスに水彩画を何枚も描いている方を見かけました。安納芋アイスを店内に座ってゆっくりと味わいました。ほんのり暖かで甘いお芋に冷たいアイスは、歩き疲れたころには最適のカフェタイムでした

厳島神社は平安時代の寝殿造りの粋を極めた日本屈指の名社。回廊で結ばれた朱塗りの社殿は、潮が満ちてくると海に浮かんでいるように見えます。また潮が引くと「鏡の池」を見ることができます。丸い水たまりで、そこだけ清水が湧き出ています。手鏡のようです

  • 千畳閣(豊国神社) 嚴島神社末社豊国神社本殿の通称です

  • 町家通りから見える五重塔

五重塔は厳島神社本殿近くの高台に千畳閣近くに建つ高さは27.6mの桧皮葺の屋根と朱塗りの柱や垂木のコントラストが美しい塔で、国の重要文化財に指定されています

  • 厳島神社宝物館 平安時代末期に現在 規模の社殿が造営されて以来、奉納された数々の美術工芸品や史料等を所蔵

  • 大願寺 高野山真言宗の寺院で 本堂には厳島神社から遷された弁才天像など、多くの仏像を安置。正式には亀居山方光院大願寺だそうです

多宝塔 あせび歩道の石段を登りきったところに多宝塔があり、こけら葺で高さは14.5m。1523年僧周歓により建てられました


西の方角にある多宝塔は高台になっていて、ここからの眺めは抜群で、大鳥居、千畳閣、五重塔、厳島神社が見えます


大聖院 空海が開いたとされる宮島最後の寺院。標高530mの弥山の麓に位置し、観音堂、摩尼殿などの伽藍が建ち並ぶ。四国八十八ケ所の仏像がずらりと並らび、四国に行かずともできるお遍路参りが可能な洞窟があるそうです


日没後しばらくすると、石灯篭に明かりがともり、厳島神社や大鳥居がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。厳島神社がまるで海に浮かんでいるように見えます

対岸にも灯りがともりました


日没から夜の23:00まで毎日ライトアップされています。日中の賑やかさとは違って、静寂のなかの夜景スポットは幻想的です。表参道商店街は18時にはシャターが下ろされますが、もみじ饅頭を販売する藤い屋はまだ頑張っています

何度となく訪れている宮島ですが、飽きることなく魅了される不思議な力を持っています。四季折々移り変わる自然の美しさは当然なのですが、昼と夜、満潮時と干潮時とそれぞれに違った景色が見えるのも楽しみな一つです。海を舞台に朱塗りの厳島神社、その近くには五重塔や千畳閣が点在し、それが自然に溶け込み、季節によって景観が変わっていく素晴らしさが訪れる人を癒してくれるのでしょう!今度は来年桜の時期にまた立寄りたいと思います  (2018年11月15日)