下関長府の紅葉スポットめぐりⅠ

下関長府の紅葉スポットめぐり

今も歴史と風情ある町並みが残されている長府には美しい回遊式の庭園が静かな佇まいをみせる長府庭園をはじめ毛利軍に敗れこの地で自決した大内義長(よしなが)の墓がある功山寺、長府毛利家菩提所である覚苑寺、長府毛利家14代元敏によって建てられた邸宅跡である長府毛利邸、幕末の志士高杉晋作(東行)が眠る東行庵などの紅葉の名所があります

長府庭園

長州藩の最後の藩主、毛利元敏が明治時代初期に造った屋敷跡で約31,000平米の敷地には、池を中心に書院・茶屋・あずまやが残され、重厚な雰囲気の武家屋敷や純和風の庭園などかつてのたたずまいが今日まで残されている長府毛利邸は、下関の紅葉の名所でもあります

園内には桜、松、つつじ、菖蒲などが咲き、滝があり、小川が流れ四季を通じて庭園美が楽しめる廻遊式庭園です。入園料は大人210円白壁の蔵は一の蔵と二の蔵。一の蔵では1階が下関の銘菓など扱う売店、2階では市内で活躍されている作家さんの作品を展示即売しております。二の蔵は観光資料のコーナー

風情ある建物は書院。展示や催しなど様々な用途に利用できるようです


庭園内には約150本のイロハモミジが植えてあり、池の水面に写る紅葉がが美しい。夏には中国の政治家「孫文」氏から贈られた中国古蓮の実が発芽して咲かせた孫文蓮が咲くそうです

二の蔵横の通路を進むと左手に茶室があり、その先には無料ギャラリーとなっている三の蔵があります

自然豊かな光景の庭園は四季折々ゆったりと庭園美が楽しめ静かなたたづまいに気持ちも穏やかになります

法輪山覚苑寺

毛利長府藩3代目藩主綱元(つなもと)が建てたお寺で、毛利家の菩提寺の一つで、境内一帯は長門国鋳銭所跡で、古代に和同開珎の鋳造が行わていた場所です。また境内には画聖・狩野芳崖や乃木希典将軍の銅像などもあります

本堂は、規模は大きくないですが江戸時代の黄檗宗寺院の典型的な特徴を表す建築物で歴史的価値の高さから下関市の指定有形文化財となっています

乃木希典将軍の銅像。境内広場には日本画家の狩野芳崖の銅像もある歴史深い寺院です


本堂裏のもみじや仏殿の背後にある方丈にかかるもみじの紅葉も美しい。街中から少し離れているため隠れスポットとなっており、訪れる人もまばらでゆっくり紅葉を鑑賞できます  (2021年11月23日)