2日目は金沢駅から白川郷萩町、五箇山菅沼、相倉合掌作りの世界遺産集落を巡る日帰りツアーに参加しました。1時間30分弱で白川郷へ。そこから30分五箇山菅沼合掌造り集落を見学のち再びバスで最後の集落相倉集落に向かいます。岐阜県北部に、庄川の源流部に位置する白川村の合掌造りの集落はユネスコの世界遺産に1995年に登録されました
バスを降りまず最初に向かったのはガイドさんの一押しの風景が撮影できる秘密の場所?です。バス停から徒歩25分ほどのところに田植え前、田んぼの水面に写る逆さ合掌が撮れる撮影ポイントがあるとの情報を得て向かいました。三棟並んだ合掌造りに白川郷を感じられました。三角屋根の茅葺き家屋と豊かな緑が広がる日本の原風景に出会えます
途中茅葺屋根の吹き替えをしている光景を目にしました。15〜20年で半分を交換し、5年後に残り半分を吹きかえるそうです。吹き替え職人さんが減っていく今では職人と村の人との共同作業で行われているようです
明善寺は、荻町合掌集落の北側に位置し、本堂・庫裏・鐘楼門とすべての屋根が茅葺きという珍しい合掌造りの寺で上部に鐘のある鐘楼門がひときわ目をひき美しい
明善寺の南側の田んぼでは幸運にも「白川郷田植え祭り」が開催されていました。今年で34回目を迎えるそうです。ヒノキ笠をかぶり、赤いたすきに、かすりのもんぺ姿の早乙女が合掌造りを背景にして田植え唄に合わせ、 手植えをしていきます。遥かかなたの山にはまだ残雪があります
メイン道路の本通りには、土産物屋さんが立ち並ぶ。2時間ほどの自由散策ですが時間的に余裕がなくゆっくり店の中を見て廻れませんでした。沢山ある土産物の中でも飛騨地域の地酒を入れたどぶろく羊かんが人気のようです
3階建ての合掌造りの民家ですが、2階部分はかなり天井が低い感じがします。趣があり何百年もの時を経て現在も生活していることが不思議な気がします。昔話に登場する心和む風景が残っています。急勾配を持たせた屋根、断面は正三角形に近く、雪が滑りやすいように作られています
神田家 160年以上の歴史を刻む風格ある合掌造り民家であり、養蚕や酒造業を営んでいたようです。200年と歴史をもち、新しい技術も取り入れた極めて完成度の高い合掌造り家屋で四階建て。1階には暖炉があり、2、3階部分には生活用品が置かれています.。神田家以外にも和田家、長瀬家など見学可能です
合掌屋根を強風や地震から支える駒尻で耐震木組みがされています。釘などは一切使わず荒縄などで緻密に結束してあります。暖炉から立ち上る煙で茅が燻され防腐、防虫にも役立つように考えられています(右)4階部分 入館料300円
長瀬家 藩主前田家の御典医を勤めていた家柄で木造5階建。1階は居住空間で2階は寝室、3階以上は養蚕や農作業スペースとなっている
和田家 合掌集落で最大規模を誇る合掌造りで、江戸期に名主や番所役人を務め、重要な現金収入源であった焔硝の取引によって栄えたそうです
壁に並んだ案山子がユニークです。外国の方が入れ代わりにポーズをとって撮影されていました。旧藤沢家住宅の無料休憩所です
であい橋 白川郷のほぼ中央にあり駐車場から合掌造りのある集落とを結ぶ庄川に架かる全長107mの橋
坂道を15分ほど登り続けると萩町城跡展望台が見えてきます。白川郷の合掌造りが見下ろせ、新緑の山々に囲まれた合掌造りの美しい景色を撮影できます。シャトルバスも20分間隔で出ています
正午に集合し昼食を白川郷の湯で頂く。温かいそばや豚肉のみそ鍋、小鉢料理をどれも美味しかったです
白川郷より山の中を走ること30分、富山県五箇山の世界遺産菅沼合掌造りの集落に到着。険しい山間の秘境とも呼ばれる段丘にわずか8戸、合掌造り家屋が残っています。冬は豪雪となる自然環境だそうです。集落ヘは駐車場からエレベーターで地下2階まで下り、そこから徒歩で・・
観光客で賑わう白川郷と違って小さな里山の集落です。とても静かで、ぬくもりが感じられるのどかな風景が広がっています。時間を忘れてのんびりとでき、懐かしい景色に昔々のおばあちゃんの家に帰ってきたようです。特産品は赤かぶ、山菜、五箇山堅豆腐など素朴で四季の恵みが感じられるものばかりです
箇山民俗資料館 江戸時代に使用されていた生活用具や、 主要産業であった養蚕に使われていた器具などが展示されています。菅沼の集落でもっとも古い合掌造り
塩硝の館 火薬の原料となる塩硝を加賀藩に納める役割を担っていました。 その製造過程や材料の祭主方法などが分かる資料館
沼集落より15分ほどで3つ目の集落、相倉集落に到着!21戸の合掌造りが現存し約100年から200年前のものが多く、古いものは400年前に建造されたといわれています.。相倉民俗資料館、五箇山和紙漉き体験館、何軒かの宿、土産物屋さんが点在しています
倉集落の全景が見渡せる展望台から撮影。あまり手を加えていない素朴な農村集落には今も人が暮らしています。そんな人々の生活を時間をかけてゆっくりと覗いてみたい、郷愁を覚える山村の風景が広がっています。また五箇山は民謡の宝庫としても知られています。こきりこ節や「トイチンサ」軽妙なリズムにのせて母から娘への思いを歌うトイチンサ節などが有名
念願かなってやっと訪れることができた白川郷。時間に追われて慌ただしく暮らしている人には、雄大な自然の中、日常を忘れてまったりとできる所です。特にこの時期は新緑がひときわ美しい。ラッキーにも昔ながらの田植え祭りも見るとができました。忙しく3つの集落を回ったのですがもう一度自分のペースで歩き、四季折々季節がめぐるたびに表情を変えていく集落をいつか再びたずねてみたいです (2019年5月28日)