東行庵 (下関市)  

東行庵(とうぎょうあん)

東行庵は下関市吉田の清水山にあります。 遺言によって奇兵隊の陣屋があったこの地に高杉晋作の菩提を弔うために作られた庵で「東行」とは晋作の号です。愛人であった梅処尼(ばいしょに)が生涯、晋作の墓を守って暮らしました。市街地から離れていますが四季折々様々な花の風情が楽しめる所でもあります。6月になると東行庵初代庵主である梅処尼の好きだった花、菖蒲の花が東行池に咲きます

しょうぶ宛のそばに立つ高杉晋作銅像


花菖蒲は約100 種6000株です。今年は例年より開花が早く一足早く見頃を迎えたようですがまだまだ綺麗な花が沢山ついています。黄色の菖蒲は「愛知の輝き」。ひときわ鮮やかです

東行庵は下関随一の菖蒲の名所で,、菖蒲が咲く池を囲うように遊歩道が整備されています。歩道沿いには山アジサイも咲いています。境内には晋作が好んだ梅、桜、ツツジ、紅葉などが植えられています



菖蒲は池の中の小さな島に点々と咲いているようにきちんと整理されて咲いています。その間を白いスイレンが所狭しと咲いています。東行池の周りの新緑も美しく、秋の紅葉の頃には鮮やかな紅葉を見ることができそうです


ちょうど日陰にベンチがあるので腰かけてに座って菖蒲をゆっくり楽しむことができるのでお弁当持参の方も見かけました。この日も近くの幼稚園児が菖蒲を背景に代わる代わる写真を取ってもらってました

駐車場の土産品店で晋作餅を購入。熱々の軟らかい餡子入りの餅をしそで包んであり、甘酸っぱい赤シソとアンコのコラボが美味しいお餅でした。2種類ありもう一つは草餅のようでした

高杉晋作の霊位礼拝堂として明治17年(1844)に創建さた 東行庵 は高杉晋作の墓を守るため、尼となった愛人おうのが住んでいた庵


27年8ヶ月の短い生涯を閉じた高杉晋作(東行)が眠る清水山の一角にはもみじ谷を呼ばれる紅葉の名所があり、境内のあちこちには、晋作にまつわる顕彰碑や文学碑が立てられ歌碑・詩碑が点在しています

高杉晋作顕彰碑 「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…」で始まる撰文は伊藤博文によるものだそうです

1000本もの椿がある「千本椿園」。もみじ谷の晋作の墓所から椿の道までの間には奇兵隊や諸隊士約140基の墓標があります。晋作の墓所や騎兵隊の墓標など、すべてを供養慰霊されている聖観世音菩薩像が見守るように高く建っています。花の寺と言われる東行庵は歴史好きで晋作フアンなら一度は訪ねてみたい所らしく閑静な観光スポットです  (2021年6月7日)