三段峡の紅葉 三段滝・二段滝  2012

広島県山県郡安芸太田町の太田川上流の支流、柴木川の浸食により出来た峡谷で、日本屈指の名峡で全長16キロにもおよぶ長大な渓谷は、渓谷と紅葉がおりなす絶景が途切れなく続いています。なかでも見る者を圧倒する三段滝・二段滝をはじめ、渡し船でゆらり景色を眺められる黒淵・猿飛など一言では語りつくせないすばらしい光景が広がっています

三段峡正面口 温泉旅館では鮎・ヤマメなどの川魚など、ここではならの食事を頂けます。とち餅(この辺りで獲れるとちの実を、昔ながらの製法で約2か月かけあく抜きし、杵でつきあげたお餅)・ふかし饅頭も美味しかったです

  • 今回は三段滝、猿飛、二段滝を主に回ります。正面口から長淵、姉妹滝、竜の口と通リ黒淵を通過して三段滝へと進む。三段峡玄関口から27キロ地点(約徒歩で50分)に黒淵があります。そこを目指して歩いていたのですが、それでは3段、2段の滝までは、見ることが出来そうもないので、残念ですが途中引き返し、車で二つの滝を見るのに一番近い中流の水梨口まで移動することにしました・・・・・ かなり時間のロスがあり焦りましたが頑張って再出発!三段滝を見た後は猿飛から渡し船にて二段滝へ・・・・


先ず始めに、楓林館跡(旅館の名前)を発見   眼下に渓谷を見ながら、ひたすら歩く・歩く・・・・

姉妹滝 2列になって仲良く落ちてるさまから来ているようです(左)。竜の口 狭くて深い水路が続いている様子が、龍のようでそう呼ばれるようになったそうです(右

今が紅葉の一番美しい時期とあって、燃えるような秋に出会えました

よしケ原手前のモミジ・真っ赤に紅葉してとても綺麗でした。よしケ原 出会う人に”こんにちは こんにちは”の掛け声をいただき元気をもらいました。途中どこまでも続く遊歩道は狭いですが整備はされています。所々足場の悪い箇所もあります

晩秋の里山の風景は、美しいのですがなんだかもの悲しい風情がします

槇ヶ瀬付近 三段峡は大岩壁や滝、急流、深淵などが連続してあり、疲れてきた身体を景色が癒してくれます

川の流れが早くなり、水量も増え、ごぉーという音が聞こえてきました。目指した滝ももう少しのようです


三段滝 全長30mにわたる三段からなる豪快な滝で、奥行き130mに渡って滝が連なり、ごう音を立てて落ちるさまは本当に絶景で感動もので、疲れも吹っ飛びました。三段滝は三段峡で一番の見どころです

  • 三段滝を後にし、二段滝へよしが原から三段滝までは40分・三段滝から二段滝までは更に歩くこと20分。二段滝と猿飛へは、遊歩道がないため遊覧船に乗らなければ見ることができません

猿飛渡船 名のとうリ猿が渡れるほど狭い渓谷で遊覧船が通っている岩間は高さ約15m 巾3.、6m 水深7m その岩間を渡船で通るのはとても神秘的です

二段滝 四方を断崖絶壁に囲まれて、水しぶきをあげながらごうごうと流れ落ちる滝は雄大で迫力満点です。もとは二段になって流れ落ちる滝でしたが、残念なことに昭和63年の集中豪雨で一段目の岩壁がはぎ取られて現在は、一段だけになってしまったそうです

途中出会った人たち(卒寿の記念にと杖をついていたおばあちゃん・行楽気分でヒールのブーツをはいて足が痛い痛いを言いながら頑張っていた若い女の子)ちゃんと辿り着くことが出来たのでしょうか?きっと滝を見て、そのパワ―を貰って元気に帰ったことでしょう。しんどかったぶんだけ感動を味わえたことだと思います・・・・・・・  (2012年11月15日)

戸河内から吉和方面に帰る途中、偶然見つけた立岩ダム 紅葉の山々は本当に綺麗でした